どうも、奨学金1500万プレイヤー阪大生のPEN(@PENwitmi)です。
ビットコインの高騰やDeFiの流行で、仮想通貨の資産運用に興味を持つ人が増えてきました。
この記事を読んでいる人も、そんな1人かもしれません。
前回の記事では、日本円からビットコインを購入し、Binanceを経由してオンライン上の財布Metamaskにお金を移すところまでを解説しました。
まだ読んでいない方はそちらからチェックしてみてください。
今回は、Metamaskに入っている仮想通貨を、実際に運用していく流れを図解とともに解説していきます。
この記事を読み終わるころには、Binance Smart Chain(バイナンススマートチェーン)での資産運用の基本が身についているはずです。
Binance Smart Chainでの資産運用
全体像の図解
前回までの流れで、Metamaskの中にBTCBとBNBの2種類の通貨が入っているはずです。
まだの方は、前回記事に戻って進めてみて下さい。
このMetamaskを、様々なオンライン上のプログラム(DAppsといいます)に接続して、お金のやりとりをします。
今回は特に重要なDApps2つに絞って解説します。
まずはこちらの図をご覧ください。
DAppsに接続すると、様々なお金の操作ができるようになる
MetamaskとDAppsを接続すると、様々な操作ができるようになります。
例えばVenusというサービスに接続すると、お金の貸し借りをかんたんに行うことができます。
PancakeSwapでは、持っている仮想通貨やトークンを、ほかの通貨と交換することができます。
少しずつ、順番に解説するので安心してくださいね。
①Venusとは
仮想通貨の銀行
Venusでは、仮想通貨の貸し借りが数クリックで簡単にできるようになります。
貸し借りというと身構えてしまいそうですが、現実社会の銀行と同じ役割です。
銀行は、いろんな人が預金として預けたお金を、お金が必要な企業や個人に貸し出しをしていますね。
預けてくれた人には金利としてお返しを払っています。
(日本の銀行は超低金利時代で、ゼロどころかマイナスみたいなものですが)
Venusに預けると金利がもらえる
Venusも銀行と同じように、通貨を預け入れると金利がもらえます。
例えば、2021.3.11時点では、BTCBを預けたときの年利は0.74%です。
ずいぶん下がったほうなのですが、それでも銀行の比じゃありませんね。
この時点ですでに、DeFiを利用するメリットが大きいことがわかります。
取引所の口座でビットコインを持っているだけでは、ビットコインは増えないですからね。
XVSというトークンがもらえる
Venusに預けていると、金利だけではなく、XVSというトークンももらえます。
ポイントカードみたいですね。
このXVSにもちゃんと価値があって、ほかの通貨と交換することができます。
(後で説明するPancakeSwapを使います)
もらえるXVSの価値も考慮すると、BTCBを預けたときの年利は2.9%にもなります。
なんだか日本円で銀行に預けているのがバカらしくなります。
ちなみに、XVSを預けると年利は14.57%になります。
預けたBTCBを担保に、ほかの通貨を借りれる
Venusは通貨を預けるだけの場所ではありません。
後で説明しますが、預けたBTCBの60%相当80%相当までの借り入れをすることができます。
(2021.5.10追記:Venusの仕様が変更されて80%まで借りれるようになりました)
もちろん借りたときには利息がかかってしまいます。
しかし、借りた時にもXVSトークンがもらえるので、その負担は全然小さいです。
何をするにしても、XVSがもらえると思っておきましょう。
かつては、かかる利息よりも、もらえるXVSの方が高かったので、借りたらお金が増えるという謎の状態でした。
(もはや意味が分からない)
②PancakeSwapとは
仮想通貨の交換所
PancakeSwapというサービスを利用すると、好きな通貨やトークンを、別のものと等価交換することができます。
こういった交換所のことを、DEXともいいます。
最初、Metamaskにお金を入れる前にBTCでBNBを購入しましたね。
今後はPancakeSwapで、BTCBからBNBに交換できます。
数クリックで簡単に終わるので、めちゃくちゃ楽です。
通貨ペアを預けると手数料が貰える
仮想通貨の交換ができるということは、PancakeSwapには様々な通貨やトークンが貯められているということです。
この貯められているトークンは、実は他のユーザーが預けてくれているものです。
なんでわざわざ預けてくれているかというと、手数料収入が入るからです。
例えば、BTCBからBNBに交換するときを考えます。
こちらがBTCBを渡す代わりに、ほかの人が預けてくれているBNBをもらっています。
このとき、BNBを預けていた人には、手数料収入が入っています。
不労所得ですね。
もちろん、私たちも預ける側としてPancakeSwapを利用することができます。
CAKEというトークンがもらえる
PancakeSwapにお金を預けると、手数料収入以外にも、CAKEというトークンがもらえます。
VenusではXVSがもらえましたね、それと同じような感じです。
もちろんこのCAKEにも価値があって、PancakeSwapでほかの通貨と交換することができます。
このCAKE、2021年の2月上旬くらいに価値が急上昇したので、それだけで大儲けした人もいます。
夢がありますね。
このCAKEをたくさんもらうように運用すると、かなりの利率で稼ぐことができるようになります。
③Venusで借りてPancakeSwapで運用する
借りて運用するメリット
ビットコインの資産運用の方法として、
「Venusで通貨を借りてPancakeSwapで運用する」
というのがあります。
再掲
なぜわざわざ借りるのか、もちろんメリットがあるからです。
・ビットコインが減らないから
ビットコインは長期的にみると価値がどんどん上がっています。
他の通貨と交換したりして減ってしまうと、機会損失になってしまいます。
ビットコインは持っているだけでもトクなんです。
なので、ビットコインを減らさずに運用ができるというのは、それだけでも大きな意味があります。
VenusのDashboardにある「Supply Market」でBTCBを預け、「Collateral」のスイッチをオンにしておきましょう。
これで、BTCBを担保に他の通貨を借りられるようになっています。
Venusで、BUSDとVAIを借りる
Venusで借りられる中でも、比較的リスクが低い方な通貨2つを紹介します。
BUSDと、VAIです。
BUSDは「Borrow Market」から、VAIは「Mint/Repay VAI」のタブから借りられます。
画面左にある借入最大額のうち、20%ずつくらいを借りてしまいましょう。
両方とも、1枚あたり大体1ドルくらいの価値があります。
具体的なやり方はこちらの記事で説明しています。
PancakeSwapで流動性提供(LP)する
BUSDとVAIが借りれたら、次はPancakeSwapに預け入れです。
PancakeSwapのTradeの中にあるLiquidityというところに進みます。
Add LiquidityからVAIとBUSDを選び、どちらかが最大になるように預けたらOKです。
これで、Liquidity Providingが完了し、手数料収入が入るようになります。
PancakeSwapのFarmsでCAKEをもらう
PancakeSwapでもらえるのは手数料収入だけではありません。
CAKEというトークンも忘れずにもらえるようにしましょう。
メニューにあるFarmsに移動し、VAI-BUSDのペアを探します。
見つけたら、LPをstake(預けること)して、CAKEを稼ぐ準備完了です。
時間がたつごとにCAKEが増えるようになります。
PancakeSwapのPoolでCAKEを更に増やす
もらったCAKEは、他の通貨と交換することができます。
もちろんそうやって資産を増やしてもいいんですが、更にCAKEを複利で増やす方法があるんです。
PancakeSwapのPoolsに移動すると、CAKE Poolというのがあります。
ここでCAKEをstakeすると、このPoolからもCAKEが生まれるようになります。
CAKEからCAKEが生まれるわけです。
stakeしたCAKEに対して年利130%くらいでCAKEができるので、1年預けていたら倍以上になる計算ですね。
(もちろん、その年利が続けばの話ですが)
こちらのPoolの使い方もこの記事で一緒に解説しています。
バイナンススマートチェーンDeFiの世界へようこそ
ここまでやり切れば、BSCのDeFiの登竜門はしっかりくぐっていると言えます。
そもそもMetamaskにたどり着けるだけでも、かなり強者だと言えるでしょう。
DeFiはまだまだ先行者有利の世界にあります。
これから、よいDeFiライフをお過ごしください。