どうも、奨学金1500万プレイヤー阪大生のPEN(@PENwitmi)です。
卒業研究も終わり、12月半ばにしてようやく薬剤師国家試験の勉強を始めることができました。
薬ゼミの講義を受け、模試を受けて、絶望の淵にいます。
今回は自戒も込めて、そんなギリギリ国立薬学生の、ギリギリ勉強法を紹介します。
以前も一度、勉強法についての記事を書きましたが、より効率よく勉強できる、役に立つ勉強法になるようまとめました。
初めてこのブログを読む方は、ぜひ先にまとめページをご覧ください。
国試対策の記事とその概要をまとめて紹介しています。
あわせて読みたい
国家試験の日時や会場についてはこちらの記事へ。
国家試験では生物を軸に勉強する
生物から広がる科目の繋がり
薬剤師国家試験は、いかに生物の知識をきちんと頭に入れるかがスタート地点だと考えています。
薬学のベースは、端的に言えば、
元々はどんな仕組みがあって、
それに対してどんな病変があって、
そこにどんな薬理作用で治療を行うのか
を体系的にまとめ上げたものです。
その証拠に、9日間の薬ゼミの講義も、生物→薬理→薬物治療、と始まりました。
まずはしっかりと生物を理解して、そこにどれだけ多くの知識を関連付けられるか。
これが出来るか出来ないかで、大きな差が生まれそうです。
私はここに注力しています。
生物・薬理・薬物治療の点数
国家試験は全部で345点分出題されます。
そのうち、生物で20点、薬理で40点、病態・薬物治療で40点を占めます。
つまりこの3つだけで、100点分あるのです。
ついでに、これらの知識に実務の内容を上手く紐づけることが出来ればなお良いです。
実務は85点もありますからね。
合計すれば185点分です。
合格には最低でも225点必要なので、これだけでかなりの割合を占めています。
国家試験対策の勉強では演習を大切にする
ノート作りを勉強のメインにしない
勉強では、ノートをきれいに作り上げることを目的にしている人が多くいます。
しかし、ノートをきれいに書くことは自己満足に過ぎません。
塾講師を10年やっていて思うのは、ノートをまとめるだけで勉強した気分になっている人は、そのうちの50%くらいしか身についていません。
ノートを作るにしても、1回キレイに書くより3回雑に書いた方が覚えられます。
メモ帳に知識をまとめ上げる
ノートにまとめるよりは、よりコンパクトなメモ帳などにまとめた方がいいと個人的に思っています。
普段から隙間時間に眺められるようにしておく方が、はるかに身につくからです。
勉強時間とは、メモ帳を作った時間ではなく、このメモ帳を理解して覚えるのに割いた時間の長さだと私は考えています。
だから、ノート作りを勉強のメインにしてはいけないと書いたのです。
もちろん、メモ帳にまとめ上げる際には、単純に転記するのではいけません。
その場で一度理解し、その理解した内容をメモ帳にまとめるのです。
メモ帳は狭いので、工夫して分かりやすく、かつ最小限のことを書かないといけません。
何を書くべきか考えている間に、一度しっかりインプットできるのでオススメです。
全体の勉強の流れ
勉強の流れを簡単に整理すると、
インプット→アウトプット→インプット(→アウトプット)です。
その内容について紹介します。
まずはコンパクトなメモ帳にまとめる
先ほど書いたように、まずは重要な知識、覚えられていないことをどんどんメモ帳に書き込んでいきます。
私は表に問題、裏に答えの形式で書いています。
よくある普通のA7(7.4×10.5cm)では小さすぎるので、もう少しだけ大きめのが良い感じです。
色々試した結果、私はRHODIAの12番(8.5×12cm)を使っています。
字が汚くてすいません、丁寧にまとめていないので自分だけ分かればいいと思って書いています。
RHODIAのメモ帳なら1冊で80ページありますし、ちょっとした図くらいなら書き込める、ポケットにも入る良いサイズです。
ちなみに私は白色を使っていますが、オレンジがポップで一番おしゃれです。
ちょっと高いですが、MOLESKINEのポケットも同じサイズ感なので、こちらでもいいかもしれません。
私は別用途で使っていますが、MOLESKINEなら90ページ以上ありますし、何より180度開くので裏面にも書きやすいです。
ハードカバーか、ソフトカバーか、どの色が良いか、好みで選択ですね。
脱線しましたが、メモ帳をまず何度も見ようという気になるために、モチベーションが上がるものを使うことをおススメします。
電車や待ち時間など、人前でも出したいと思えるものが良いですね。
私は複数冊使っているので、判別のためにマスキングテープを貼っています。
モチベーション維持のため、気分で貼り替えたりもします。
単元別に10~20問解く
1つの科目、もしくはある程度まとまった領域をまとめたら、次に問題演習をします。
私は過去に受けた模試の問題を再度解いています。
そうすると、だいたい多くて半分くらい解けません。
まずはそれが、メモ帳に書いた内容かどうか確認します。
メモ帳に書いていたら、死ぬほど反省して覚えます。
書いていないことであれば、青本や『薬がみえる』などで確認します。
この場合は暗記ではなく、100%内容を理解するまできちんと確認します。
理解出来たら、既にあるメモ帳に追記するか、別のメモ帳にまとめ上げていきます。
個人的には別のメモ帳の方が、しっかり復習しやすくてオススメです。
同じ問題で2回目として解きなおす
間違えた問題の内容を理解して、覚えなおしたら、同じ問題をすぐに解きなおします。
当たり前ですが、正解を選べるだけでなく、その理由まで説明できるはずです。
もし理由を説明できなかったら、定着していないので更に復習して解いてを繰り返すことになります。
薬剤師国家試験対策で勉強すべき内容
生物・薬理・薬物治療を繋げる
先ほども述べましたが、生物20点、薬理40点、病態・薬物治療40点で合計100点あります。
これらの科目は密接に繋がっているので、まずはこの内容を完璧にします。
元々はどういう仕組みで、
それにどんな病変が起こって、
どういう薬理作用で対応するのか。
というように頭の中で組み立てられるようになれば完璧です。
そのためには、やはり青本や『薬がみえる』などを活用するのが近道になりそうです。
教科書より全然安いですし、MRや薬剤師として働くのであれば尚更、持っていて損はないはずです。
めちゃくちゃ細かいですが、薬理については、
イソプレナリン → 非選択的β刺激
イソクスプリン → 非選択的β刺激
よりも
非選択的β刺激 → イソプレナリン、イソクスプリン
の方が覚えやすいです。
薬効ごとにまとめて3つずつくらい覚えた方が、勘違いも減ります。
α1刺激薬、3つ言えますか?
イエローレター・ブルーレターの内容を確認する(表あり)
最近の国家試験や模試では、やはり重要な医薬品に関する問題が出題されているようです。
その重要なものの中でも、特に取り扱いに注意しなければならない医薬品は、やはり確認しておくべきでしょう。
その代表例が、イエローレターとブルーレターです。
前の記事でも紹介させてもらったのですが、更に表を改善して使いやすくしておきました。
(まだ勉強中なので、空欄があります。すいません)
>>参考:緊急安全性情報(イエローレター)・安全性速報(ブルーレター)|行政独立法人 医薬品医療機器総合機構
医薬品売上高ランキング(表あり)
よく使われている薬は、やはり注目を浴びやすいでしょう。
ということで、売上高ベースのランキングをまとめてみました。
こちらも以前一度表にしていますが、更に改良して分かりやすくしています。
>>参考:【2017年度 国内医薬品売上高ランキング】トップ3は「オプジーボ」「アバスチン」「リリカ」
まとめ
薬剤師国家試験は、浅い理解では引っかけ問題にやられてしまいます。
しっかりと深く理解して、一つ一つの知識を関連付けることが大切だと個人的に思っています。
皆で一緒に合格を勝ち取りましょう。
私の模試の結果はこちら。
(238回まで無勉なので参考にならないかもしれません)