【阪大生の国試対策】歴10年塾講師の、効率良い勉強方法・分類【薬剤師国家試験】

薬学生

どうも、奨学金1500万プレイヤー阪大生のPEN(@PENwitmi)です。

 

薬剤師国家試験の範囲は、途方もなく広いです。

やってみると思い知らされますが、適当に闇雲にやってどうにかなる量ではありません。

やはり勉強方法など、作戦をしっかり立てることが重要だと感じました。

 

この記事では、普段から何を意識すれば効率良く勉強が進むのか、じっくりと考えてみました。

塾講師として大学入試対策を10年指導してきた経験をもとに、「全部で5つの勉強に分類して、勉強方法を工夫する」のが良いのではないかと感じます。

 

少しでも皆さんの役に立てばいいなと思い共有させていただきます、ぜひ流し読みしてください。

 

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国家試験対策の勉強を5つに分類する

勉強は、戦略ゲームだ。

勉強は、戦略ゲームです。

 

大学入試でも同じですが、まずは「自分の勉強すべき対象をきちんと分類して、種類ごとに勉強方法を変える」のが有効です。

薬剤師国家試験の場合は9冊の青本がありますから、この9科目を分類して勉強を進めることになります。

 

今回は、インプット4種類とアウトプットに勉強を分類して、それぞれの勉強方法を考えてみました。

 

インプット4つ+アウトプット

本番1週間前などでよっぽど急いでいたりするのでなければ、勉強の順番は「インプット→アウトプット」です。 (そういう方は、この記事を読んでいないと思いますが…)

 

中途半端な状態で問題を解いても、貴重な演習問題が減ってしまうだけ。

「過去問を暗記して合格できる時代は終わった」と言っても過言ではないので、下手に解いて解説を覚えたりしないようにしましょう。

 

また、インプットもいくつかの種類があります。

インプットの種類によって勉強方法を変えないと、とても効率が悪くなってしまうので注意が必要です。

 

簡単に方針を紹介すると、

机に向かってガッツリやるべきインプット

隙間時間にできるインプット

の二つを軸に勉強していきます。

 

また、一度机に向かってガッツリやったインプットも、二回目以降は隙間時間に入れていくのがコツです。

この方法は大学入試でも多くの成功例が生まれていますし、実際に自分で試してみて効果を感じています。

 

①理解型インプット

鬼に金棒、「THE・理系」の武器

この範囲は、「THE・理系」タイプの人が確実に点を取るべき範囲です。

具体的には、化学(生薬系以外)、薬剤の薬物動態学、が該当します。

好き嫌いによっては、対象の範囲が多少変わるかもしれません。

高校化学が得意だったなら、物理の前半もこの範囲ですね。

 

これらの内容は、計算や思考だけで解けるタイプの問題が多いです。

もちろん最低限の公式などは覚えておく必要がありますが、逆に言うと最低限だけでも何とかなってしまいます。

 

公式は、一度自分で理解して導出する

薬物動態の公式類に関しては、何度か自分で導出してみることをオススメします。

もちろん、カンニングをしながらの話です。

そうしておくと、公式をド忘れしても、自分で考えだすことが出来ます。

 

単純に計算として導出するというよりは、文字の定義や式の意味を理解しながら定着させていくのが個人的には良かったです。

一日かけてしっかりと式を理解し、そのまま青本の章末問題を一通りやってみれば完成です。

 

式の導出や意味の解釈が自分では難しいと感じるのであれば、恥を忍んででも出来る人に教えてもらうべきでしょう。

ただの式の丸暗記に終わらず、きちんと理解ベースで進めてみてください。安定します。

 

一度理解した式は、どのように考えればいいのかの「思考回路」が後からわかるようにノートにまとめておくと便利です。

 

まとまった時間を確保してガッツリやる

式の導出、意味の理解、反応性の理解など、頭を使う内容が盛りだくさんです。

 

これらの内容は、細切れに勉強してもほとんど意味がありません

どかっと一日、ここからここまで範囲を理解する、と決めてやるのがオススメです。

 

私は薬物動態学のために、まず3時間インプット(式の理解・導出)をし、同じ日にそのまま2時間ほど演習問題を解きました。(青本の章末問題)

そして、理解が不十分だったり、勘違いしているところを一日で一気に片付けました。

 

そうすると、次から問題を見ても、スラスラと解けるようになっています。

逆にそれでもスッと解けなかったものについては、悔しさで完璧に定着するようになります。(体験談)

苦手意識を放置しない

薬物動態学などの勉強はしっかりと時間を確保しないといけないので、少し敬遠しがちな範囲です。

しかし、一度やってしまえばその後もどんどん強くなれる範囲です。

 

経験値を積むためにも、早いうちに”冒険の書”を作っておくことをおススメします。

”某ゲーム”と違って、セーブデータが全部消えることもありません。

 

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②暗記型インプット

「バランス」タイプ、「暗記」タイプの味方

この範囲は、「暗記」タイプの人が真価を発揮する範囲です。

いわゆる丸暗記に近い範囲で、多くのゴロも存在します。

ちなみに国公立勢には、この範囲が苦手な人が多めです。(考えてゴリ押しできないため)

 

具体的には、物理、衛生、薬剤、法規、実務、が該当します。半分以上ですね。

(物理についてはツッコミもあるかと思いますが、後ほど)

 

覚えていないと、どうしようもない

これら②暗記型インプットの範囲は、覚えていないと手も足も出ない内容です。

やっていないとボロボロにされるので、下手したら必須問題の足切りにもなりかねません。

 

逆に言うと、この範囲の多くは、覚えているだけで点に繋がります。

この範囲でチマチマ点を重ねておくことで、合格を楽にするイメージです。

やればやるほど、背の高い下駄を履くことができます。

メモ帳にまとめ→復習型インプット

これら暗記型インプットは、まず一度しっかりと脳みそにたたきつけることが大切です。

 

そして2度目以降のインプット(④復習型インプット)に備えて、しっかりと復習教材を作りながら勉強を進めます。

一問一答のような単発の知識の割合が多くなってくるので、ノートにまとめるよりは単語カードにまとめる方がオススメです。

(ノートは③の混合型インプットで活躍させましょう)

 

表面に複数個キーワードのように問題を並べ、裏面に答えを書いていく、という勉強です。

これについては別の記事でも紹介しています。

 

「ギリギリ国立大の足掻き」直前から始める国試対策勉強法【薬剤師国家試験】
国立薬学生が薬剤師国家試験のためにどんな対策勉強をしているのか紹介しています。第104回薬剤師国家試験に向けて、短時間で要点を押さえられるように、勉強方法を工夫しています。役に立つ表なども載せています。

 

ただの転記にならないように、

読んで

→理解して

→頭の中で整理して

→整理したことをメモ帳に書く

ということを心掛けていると、30%くらいは書いている間に覚えてしまいます。

残りの70%も④復習型インプットで拾うので安心してください。

 

おススメのメモ帳

私はRHODIAのメモ帳のNo12(8.5×12cm)を愛用しています。

1冊に80ページもある、持ち歩きやすい、ポケットにもギリギリ収まる、外で出しても恥ずかしくない、などが決め手です。

複数冊あると分かりにくいので、私はマスキングテープで判別しやすくしています。

 

 

1つ下のサイズのNo11(7.4×10.5cm)では、ちょっとしたことをまとめるのには少し小さい印象です。

(私はよくTOEICの英単語の勉強に使っていました)

 

 

絶対に、ただの転記にしない

先ほども言いましたが、ただ書き写すのではなく、あくまでも知識をまとめる勉強です。

 

塾の生徒でも、この意識が弱くて、ただただ「写経」をしているだけになってしまう人が多いです。

ただ転記するだけになってしまうと、時間がかかるだけで何も身についていない無駄な時間を消費することになります。

 

勉強が苦手な人、効率が悪い人は、「ただ書き写しているだけで意味のない作業」に多くの時間を割いてしまう傾向があります。

自覚意識のある人は注意しましょう。

 

「写経」や「素読」に意味がないとは言いませんが、試験対策としては非効率的です。

 

物理が暗記…?

ちなみに、 「え、物理が文系!?」という反応もあるかと思います。

気持ちも分かりますが、薬剤師国家試験での物理はもはや物理ではありません。

むしろ高校化学の方が内容的には近いです。

感覚的には、50%以上は高校の化学と+αで片付いてしまいます。

 

私は高校で生物と化学を選択していたのですが、高校物理の知識は大して必要ないため、助かっています。

強いて言うなら生体分子の解析方法は勉強しないと全く分からないのですが、それは物理選択も一緒でしょう。

物理選択勢も「めちゃくちゃ不利」と嘆いているので、間違いないと思います。

 

もちろん①のように理解で処理できるタイプの問題も多いですが、高校化学が怪しい人は②暗記に入れておくことをおススメします。

高校化学が得意でも、解析方法(光源など)は暗記ですしね。

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③複合型インプット

理解して、覚える

この範囲こそ、薬剤師国家試験の根っこになる範囲です。

いわゆる狭い意味での「薬学」が詰まっているところで、この部分が出来ないと合格は無理だと言っても良いでしょう。

 

具体的には、生物、薬理、病態・薬物治療(、実務)が当てはまります。

 

暗記科目だと考えられがちですが、ただ闇雲に覚えるのは効率が悪いです。

ある程度内容を理解しながら勉強すれば、実は「思考」だけで解くことができるものも多いです。

 

しかし、その「思考」の土台となる「知識」が必要なので、暗記と理解の複合型と考えています。

高校で生物を選択していた人には大変有利ですね。

 

知識を繋げて繋げて繋げろ

片っ端から薬の名前を覚える、薬理作用を暗記する、というのは良い戦略ではありません。

まずは生物と病態、生物と薬理の知識を繋げていくところがスタートです。

 

生物は「元々どんな仕組みなのか」、病態は「その仕組みがどう破綻しているのか」です。

 

また生物の「元々どんな仕組みなのか」に、薬理の「その仕組みにどう作用するのか」も繋げていきます。

 

この辺りの繋げ方は、別の記事で詳しく掘り下げて紹介しています。

 

私の薬理学の勉強法。コツは繋げて繋げて繋げまくること【薬剤師国家試験】
薬剤師国家試験の模試で17日間で48点上げられた、薬理の範囲の勉強法を紹介しています。国立薬学生として、無駄を極力減らしながら効率よく勉強を進めています。

 

丸暗記に甘えない

手っ取り早そうで実は一番効率が悪いのが、疾病に対して使える薬を丸暗記することです。

 

丸暗記というのは頑張っているように見えて、実は逃げの一手です。

この方法で勉強すると、CBTや必須問題レベルなら解けても、理論問題などに全く対処できません。

 

結局理解しなおすことになって、二度手間になってしまいます。

丸暗記に頼っていいのは、CBTまでだと考えた方がよさそうです。

 

青本だけで理解が難しければ、『病気がみえる』や『薬がみえる』で補うのが王道でしょう。

大学の教材よりも安くて分かりやすいと思います。

 

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ノートとメモ帳を使いこなす

青本や『薬がみえる』などで理解した内容は、ノートにまとめていきます。

ノートは①理解型インプット(化学や薬物動態)と同じノートで良いでしょう。

 

出来るだけ広いスペースを取って、間隔を空けながらノートにまとめ上げます。

間隔を空けるのは、後からどんどん書き足していくためです。

 

薬理や薬物治療は関連付けが命なので、後から気付いた関連性や共通なことをどんどん書き足していくと、便利なノートになります。

逆に、暗記事項を並べるだけだと、全く意味がありません

 

もちろん、理解した上で覚えるべきことは沢山あります。

理解した全体像を一度ノートにまとめたら、暗記しなければいけない内容を②の暗記型と同様にメモ帳にまとめていきます

 

例えば一例ですが、「心筋を収縮させるためにcAMPを増やしたい。cAMPを増やすためにはPDEⅢを阻害するとよい。もしくはβ受容体を刺激するのも有効」というのは理解の内容なので、ノートにまとめます。

 

実際のPDE阻害薬やβ刺激薬については名前の暗記なので、それはノートにも書いたうえで、メモ帳にまとめておきます。

このメモ帳は④復習型インプットで活躍します。

 

このように、「理解」と「暗記」をきちんと分けて勉強するのがコツです。

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④復習型インプット

最も重要な勉強

勉強で重要なのは、復習です。

 

インプットしたことは時間が経てば忘れていくので、復習でどこまで定着させられるかが勝負です。

ここで、これまでに作ってきたメモ帳が大活躍します。

 

このメモ帳の用途は主に2つあり、

 

  • ”隙間時間に”何度も何度も読む
  • 関連内容が出てくる度に確認する(書き足す)

 

これらを何度繰り返せるかが、肝となります。

 

隙間時間に、スマホの代わりに

”隙間時間に”というのが重要で、勉強を最も効率よく進めるためのポイントです。

 

ただ覚える、文字を眺めるという作業は、まとまった時間も集中も必要ありません。

レジの待ち時間、電車の待ち時間、食事の間など、見つけた隙間にどんどん復習型インプットをねじ込みましょう。

 

イメージとしては、TwitterやInstagramの代わりです。

 

意識が低いとどうしてもスマホをいじってしまいますが、それらの無駄をどれだけ復習インプットに置き換えられるかが合格の鍵です。

 

タイミング・シチュエーションをあらかじめ決めておく

全くスマホを触らないというわけにもいかないので、シチュエーションを決めておくのが良いでしょう。

 

たとえば

「電車の待ち時間はスマホを触ってもいいけど、電車の中ではインプットする」

「ストイックに、食事やおやつのとき以外はスマホ禁止」

「友達といるときは、スマホ解禁」

などでしょうか。

 

決めていないと、ダラダラとスマホを触ってしまうので、必ず決めておくことをおススメします。

 

⑤アウトプット

模試と過去問を適当にしない

アウトプットは、これまでのインプットの成果を確認し、足りていないことを補うための作業です。

 

「何点取れるのかの確認」は、はっきり言ってどうでもいいです。

解くことよりも、やり直しを丁寧に出来るかどうかの方が大切です。

 

一度解いた模試や過去問は、同じ問題が出てきたら100%正解できるようにします。

 

「覚えているから」は不正解とみなす

一度やったことのある模試をやったら、高得点を取れるのは当たり前。

正解するのも当たり前です。

 

それでも、模試や過去問は複数回解く価値があります。

 

例えば5択から2つ選択肢を選ぶ問題の場合、「1つでも消去できない選択肢があったら不正解」というハードルを設けます。

 

何となく選んで「正解してしまっている」ものを減らすのが大切です。

アウトプットは、正解して自己満足するためにあるものではありません。

あくまでも、知識をつけるためのものです。

 

ノートやメモ帳を補完していく

解いていて、ノートやメモ帳に書いていなかったことや、理解できていなかったことを探します。

 

それらは、どんどん書き足していきましょう。

一周目では解けていたのに、二周目では理解できなかったものなども、出来れば補足していきたいところです。

 

さいごに

少し長くなりましたが、私なりの勉強方法を公開してみました。

 

日ごろの細かな勉強方法ですが、それなりに成果を出しています。

少しでも参考になれば幸いです。