どうも、奨学金1500万プレイヤー阪大生のPEN(@PENwitmi)です。
国家試験対策のためには、小さな隙間時間も有効活用したいですよね。
タイトルにも書きましたが、今回のテーマは、
「あなたが電車で見るのは、暗記プリントですか?問題集ですか?参考書ですか?」
という内容です。
いかがでしょうか。
塾講師をずっとしている私が考える質問の答えは、
「問題集を見た方がいい」です。
ちょっと誤解を生む表現かもしれませんね、計算問題とかは無理ですよ。
私は、「問題集と参考書の役割をきちんと理解して、両者を使いこなすことが国試対策の近道」だと考えています。
自分の勉強ノートやメモなども、役割を意識して作っていくことで、より有効活用できて効率よく点数を上げられます。
詳しい内容をお話していこうと思います。
目次を参考に、必要な部分だけ読んでみて下さい。
初めてこのブログを読む方は、ぜひ先にまとめページをご覧ください。
国試対策の記事とその概要をまとめて紹介しています。
隙間時間に問題が必要なワケ
眺めているだけでは覚えられない
勉強をする上で一番無駄なのは、何の点数にもつながらない時間です。
具体的には、ぼーっとしているとき。
休憩として力を抜いているのであればいいですが、勉強時間と言いながらぼーっとするのは、非効率的です。
ぼーっとしてしまう理由は、「自分で考える必要が無いから」です。
自分で考える必要が無いから、頭を休ませながらでも何となく出来てしまう。
実は何も身についていないのに、ノートを眺めるページだけが進んで、勉強した気になってしまう。
何とも恐ろしい。
それだけ頭を使うというのは大切です。
眺めるのではなく、頭を使わないと、勉強の効率はガクンと落ちます。
「読む」はぼーっとしがち
そんなぼーっとした瞬間を生んでしまいがちなのが、暗記です。
特に単語がただ並んでいるだけのプリントやノートを見ているとき、「実は全く頭が働いていなかった」というのはよくある話。
それは意識が低いとか、やる気がないとかではなくて、たんにチョイスした教材が悪いのです。
ぼーっとしてしまう理由はやっぱり、「自分で考える必要が無いから」
特に一度読んだことがある内容は、何となく読み飛ばしてしまうので、全然頭が働きません。
ちゃんと暗記したいなら、頭を使う形式に
どうしても覚えたい内容があるとき、表やリストにして眺めてしまいがちです。
実はそんなことをするよりも、もっと覚えられる方法があります。
自分で問題を作って、問題リストを眺めるんです。
当然ですが、問題リストに答えは書いていません。
頭を使わずに眺めていても、1ミリも内容は入りません。
問題形式にすれば、嫌でも考えることになります。
つまり、アウトプットを基本にするのです。
普段の勉強は、問題リスト作り
「そんな問題リストいつ作るんだ」と言われそうですが、私はこの問題作り自体を勉強にしています。
私は普段、ノートとメモ帳を駆使して勉強しています。
ノートには理解した内容を。(後述)
メモ帳には、その内容について問う一問一答の問題を書きます。
よく暗記帳として、薬などのリストを並べてメモしている人がいますが、それはやはりぼーっとしてしまう原因なのでオススメしません。
一問一答の問題に変えましょう。
私はメモ帳の表面に問題、裏面にその答えを書くようにして、メモ帳を作っています。
余談ですが、RHODIAのNo.12(8.5cm×12cm)がサイズ的にもとても使いやすく、愛用しています。
私は白派です。(どうでもいいか)
メモ帳については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
「答えを覚えてしまったらどうするのか」
こういう一問一答の勉強をしていると、答えを全部暗記してしまう人がいます。
暗記すること自体は一切悪くありませんし、むしろすごいことです。
でも、それだと、全然勉強になりません。
私はそういう塾の生徒には、魔法の質問をします。
生徒「この問題の答えはコレでしょ」
私「なんで?」
生徒「えっと…あれ、なんでだっけ。答え覚えちゃったから」
とまぁ、その理由を説明できなかったら、アウトです。
理由を暗記してしまったらどうする?
それは、おめでとうございます、もう普通に習得できています。
自信をもってもらって結構です。
「一問一答では理論問題が解けない」
一問一答形式で問題を作ると、どうしても問題が浅くなります。
先ほどの内容と重複しますが、「理由」を意識して勉強をすることが大切です。
そのため、一度はしっかりと理解するためのインプットをすることが前提です。
単語やキーワードを覚えるのではなく、一つのストーリーとして理解するように意識をして勉強をします。
理解したことは、参考書には書かれていない自分なりの考え方などを、まとめてノートに書いていきます。
すべての項目をノートに書くのは無駄ですが、理解した内容をまとめておくのは非常に役に立ちます。
(ノートについては後述)
「普通の問題集でもいいのか」
隙間時間に見るのは、別に自分が作った問題以外でも、それが問題形式であれば何でも構いません。
ただ、とっくに理解した全然必要ない問題だったり、自分にとってあまり役に立たない解説だったりと、少し無駄が生まれます。
「見た瞬間答えも分かるし、理由も説明できる問題」を飛ばして解くのであれば、勉強も捗ると思います。
参考書の使い方
出番は2回。
勉強では問題形式のものを使うのがいい、ということは理解して頂けたかと思います。
では参考書はいつ登場するのか。
参考書やまとめノートなどの登場すべきタイミングは、2つあります。
一つ目が、①最初に一度理解するために、しっかりと読み込んでいくとき。
二つ目が、②問題を解いていてわからなくなったときです。
①最初の理解のインプット
①の最初のインプットは、普通の青本などを活用して勉強することになります。
個人的には、理解のためには青本だけでは全然不十分で、他にもいろいろなものを調べています。
医薬品の添付文書、PMDAサイトのブルーレターやイエローレター、ときには関連論文の一部を読んでいることまであります。
さすがに論文はやりすぎだと自分でも思いますが、青本だけを使うのは危険です。
普通に勉強するのであれば、『治療薬マニュアル』や『薬がみえる』で十分ですね。
青本では簡単にまとまりすぎていて理屈が繋がっていないときがあり、頭を使う必要がなくなってしまいます。
頭を使わない勉強は、ずっと言っていますが、あまり効率が良くありません。
ちょっと遠回りして、深く調べてみるだけで、グッと効率が上がるのを体験してみてください。
習慣付ければ、薬剤師になってからでも役に立つはずです。
②問題演習のときの復習
②の復習については、青本よりも自分のメモやノートの方が効率が良いです。
一度理解したことを、もう一度調べなおす必要がないからです。
この復習のためのノートを、①のインプットのときに作っていくことになります。
何でもかんでもノートに書くのは意味がありませんが、「理解したこと」はノートに残しておかないと、下手したら二度と思い出せません。
そうしてノートに残しておいた自分の考えの軌跡を、追いかけるんです。
こうすると、勉強の効率は更に上がります。
ノートのつくり方
先ほど言った通り、自分の理解したことをノートに残すようにします。
「理解したこと」でピンとこなければ、「ストーリー」でもいいと思います。
例えば、
モサプリド
⇒神経叢の5-HT4受容体刺激
⇒Gsタンパク活性化
⇒cAMP上昇
⇒ACh放出
⇒腸管の平滑筋収縮
⇒胃腸運動亢進
⇒やりすぎると下痢
のような内容ですね。
出来れば、「文章よりも単語、文章よりも図」を意識すると、覚えやすいノートになります。
Gs⇒cAMP上昇や、Ach⇒平滑筋収縮が怪しかったら、その部分についてすぐ近くに詳しく書いておきます。
青本には、この辺りを掘り下げて書いていないので、使いにくいのです。
青本には細かく切った断片的な情報しか載っていない、と思うといいですね。
こうやって一つのしっかりとしたストーリーを完成させて、どこを切り出されても困らないようにしておくことがポイントです。
例えば、
「モサプリドは5-HT4受容体を遮断し…」
「モサプリドはcAMP濃度を低下させることで…」
「モサプリドはAchの放出を抑制することで…」
すべて違うと判断できないといけません。
1つのストーリーの中から、部分的に切り出してくるのが問題です。
一つ一つの問題の答えを覚えるのではなく、ストーリーを軸に理解すると、イッキに点数が上がるはずです。
まとめ
今回の記事をまとめると、
ということになります。
皆さんの勉強が捗ることを願います。
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