どうも、奨学金1500万プレイヤー阪大生のPEN(@PENwitmi)です。
奨学金だけに限らず、「借金を完済する」ということは非常に大変です。
何十年もかけて返済していくうちに、借りていることが当たり前になり、さらなる借金を呼んでしまうことも多々あります。
実は、借りているお金を完済するためには、欠かせないことがあります。
私自身、人に教えられて気付くまでに、多大な時間を無駄にしてしまいました。
今回はその内容について記事を書きたいと思います。
奨学金や借金の返済にあと20年、30年かかってもいいと思っている人は、読む必要がないかもしれません。
自分の甘さに気づかされたCJさんの一言
今回この記事を書いたのにはワケがあります。
というのも、私自身が借金の完済について甘く考えすぎていたことがあり、そのことを指摘されるまで気づいてもいなかったという事実があるからです。
ブロガーでプロゲーマーとして有名なCaptainJackさん(@CaptainJacksan)にお会いすることがあり、そこで言われたひとこと。
「今の生活の延長線上には完済は絶対にないよ」
この言葉は、私の甘い考えにボディブローのように深く刺さりました。
その時にいろいろお金についてお話させていただき、アドバイスもいただくことができました。
今回の記事は、そのアドバイスなどを参考に、また自分の経験を基に書いています。
借金完済に絶対必要な3つのこと
今回の本題に入ります。
借金をしっかりと完済する際に、絶対に必要なことは3つあります。
簡単にまとめると、
・現状を分析する
・目標と現状の差について考える
という内容です。
非常にシンプルで当たり前に思えますが、これが本当に大切なんです。
順を追って説明していきます。
①具体的な目標を決めて、紙に書く
「何年後に完済」ではダメな理由
奨学金を含め、借金完済にまず必要なのが、目標です。
「何年後には返す」という目標を立てている人が多いような印象を持ちますが、この目標の立て方はあまりよくありません。
というのも、何年後、というものに対するイメージが漠然としすぎているからです。
ならどうすればいいのかというと、ほんの少し変えて「何歳までには借金のない生活に」という目標にします。
同じように見えますが、結構大きな差が効いてくるのです。
30歳のあなたは、どんな生活を送っていたいですか?40歳なら?
具体的な目標を立てるためには、「何歳の時にどんな生活を送っているか」について考える必要があります。
もちろん未来のことは何もわかりませんから、あくまでも想定です。
自分が何歳のときにどんな生活をしていたいのか、借金を全く抜きにして考えてみるのです。
いろいろ夢は広がると思いますが、そこに借金の返済は含まれていますか?
含まれていないのであれば、その年齢までには借金を返済しておく必要がありますよね。
これが目標になります。
ただ単純に「何年で返済する」というのとでは、目標の具体性が雲泥の差ですよね。
決めた目標像を、紙に書く
せっかく考えた「自分の〇歳像」は、紙に残しておくようにします。
絵が得意な人はイラストでもいいですし、私のように絵心のない人は箇条書きでも構いません。
とにかく、何かに残すようにします。
できればデジタルではなく、紙に書くことをお勧めします。
それだけでも脳が活性化されて、一気に頭のエンジンがかかるようになるからです。
私は手帳に未来年表として残しています。
②現状を分析する
今のペースでの完済は何歳か
目標が決まったら、次は現状について分析します。
まず考える必要があるのは、今の生活を続けていて、借金を完済するのは何歳になるのかということ。
例えば奨学金であれば、返済開始のときに何年かけて返済するのかが通知されているはずです。
他の借金の場合、月々に返済できている金額(金利を除く)と、残りの借金総額を比べれば大体わかりますよね。
それでわかった完済の年齢は、先ほどの目標と比べてどうなっているでしょうか。
もし目標を達成できていなければ、今すぐ、何かしらの行動を起こさないといけません。
また、この現状からさらに借金が増えないという保証もありません。
借り増ししてきた過去がある人の場合は、今後も借り増しをしてしまう可能性が非常に高いです。
そういったことを考えつつ、今の借金返済ペースと向き合います。
今、いくらずつなら返済できるのか、分析する
さて、目標が決まっているのであれば、そこから逆算すれば毎月返済すべき金額がわかります。
しかし、その方法では、はっきり言ってうまくいきません。
大切なのは、「自分が本当に今できていることを基準に、いくら返済できるのか」を分析することです。
例えば、ずっとやめれていないタバコをやめる、なんて言うのは簡単ですが実行するのは非常に大変です。
ましてやそれを数年続けられる保証はどこにもありません。
それは分析ではなく、ただの夢物語です。
今から新しく何かに挑戦するのではなく、できたことのある実績から考えることが大切です。
例えば、
「惰性でずっと間食のお菓子を買っているけど別に無くても苦ではないし、無い生活も普通に送れていた」
のような場合は、しっかり削って返済に充てるべきでしょう。
何ができて、何ができないのか、無理のない範囲でしっかり深く今の生活を見直します。
現状のキャッシュフローを明らかにしていくと、簡単に分析できると思います。
また、分析した結果は、目標と同じようにきちんと紙に書いて残しておきましょう。
分析して紙に書くということは、それだけでも不安を和らげる力があります。
③現状と目標をすり合わせる
返済できる金額と、返済すべき金額
目標が決まり、自分の現状を分析出来たら、そのすり合わせの段階に入ります。
このすり合わせによっては、目標を修正する必要が出てくるかもしれません。
②で考えた返済できる金額と、①から逆算した返済すべき金額を比べてみましょう。
もし返済できる金額が足りていないのであれば、収入を増やす必要があります。
もしそれができなければ、目標を変更する必要があるということです。
収入の増やし方は、アルバイトをする、ブログなどを書く、ランサーズで案件を受注するなど、様々考えられます。
すぐに努力が実らないものも多いでしょう。
もしくは、社会人の場合、思い切って転職をするのも手かもしれません。
なんにせよ、ここで何か行動を変えられなければ、先ほどの目標は絵に描いた餅です。
目標の〇歳像を選ぶのか、現状維持を選ぶのかは、あなた次第です。
書いて分析すると、不安が和らぐ
不安は「未知」から生まれる
今回の記事では、自分のあまり向き合いたくない現実にしっかり目を向け、冷静に分析するということを紹介しました。
実はこういう分析を習慣づけておくと、なんとなく不安に感じるといったことが少なくなります。
分からないことがあるから不安になるのです。
このことは『道は開ける』にも書かれており、不安に感じていることから分析を転機に好転させる方法が説明されています。
第一。まず状況を大胆率直に分析し、その失敗の結果生じうる最悪の事態を予測すること。
第二。生じうる最悪の事態を予測したら、やむをえない場合にはその結果に従う覚悟をすること。
第三。これを転機として、最悪の事態を少しでも好転させるように冷静に自分の時間とエネルギーを集中させること。
D・カーネギー『道は開ける』
余談ですが、『道は開ける』では人生で不安に感じる場面を乗り越えるためのヒントがいろいろ書かれています。
タイトルからは少し内容が分かりにくいですが、あらゆる人間に共通する悩みの実態とその克服法についての本です。
ぜひ一度読んでみてください。
私の場合
私は自分の現状を冷静に分析した結果、次のような方針を立てて未来年表を書きました。
・奨学金は繰り上げ返済せず、収入を上げつつ無理なくしっかり返済する
このとき書いた未来年表には、お金のことに限らず、人生の様々な目標を書き込んでいます。
詳しくは、私の手帳についての記事で紹介しています。