『思考の整理学』の内容を知らない大学生は人生で損している

オススメ書籍

頭の中のカクテルを作るには、自分自身がどのくらい独創的であるかはさして問題ではない。もっている知識をいかなる組み合わせで、どういう順序に並べるかが緊要事となるのである。
外山滋比古『思考の整理学』

 

どうも、奨学金1500万プレイヤー阪大生のPEN(@PENwitmi)です。

 

このブログは書評ブログではありませんが、Lifehackの一環として本を紹介しようと思います。

今回紹介する本は、タイトルにある通り「思考」に関するものです。

 

ユビキタスキャプチャー、マインドマップ、ブレーンストーミングなど、アイデア法は様々なものがあります。

しかし、生まれたアイデアを長期的にどうしていくのかに関するLifehackは少ないです。

そんな中、行動ではなく思考回路を学べる数少ないLifehackが、今回紹介する本、『思考の整理学』です。

 

読めば、頭の中が変わります。

そして、インプットとアウトプットの概念が変わります。

内容をしっかり読み込んで、自分の中にインストールされれば、間違いなく大きな財産になると断言します。

すべての大学生、すべての本好きにオススメします。

 

『思考の整理学』について

  • タイトル:思考の整理学
  • 作者:外山滋比古
  • 出版社:筑摩書房
  • 出版年度:1986年(内容は1983年に書かれたもの)
  • 購入年度:2013年頃に購入、以来愛読書
  • 備考:大学の生協などでよく平積みされています

 

読書感想

昭和後期の本なのに、今でも役立つ内容

この本が文庫本として出版されたのが1986年ということが信じられないくらい、現代でも役に立つことが書かれています。

初めて書かれてから35年経っているわけですが、それでも未だに売られていることには理由があるのです。

 

学校の最優等生が、かならずしも社会で成功するのは限らないのも、グライダー能力にすぐれていても、本当の飛翔ができるのではない証拠になる。
外山滋比古『思考の整理学』

この文を初めて読んだときは衝撃でした。

 

30年以上前から、学校教育と社会のズレについて指摘されているということですよね。

今読んでも全く違和感を感じないあたり、さすが。

 

つまり、この本は、物事の本質を捉えるのが上手なのです。

 

正しい頭の使い方を学べる

問題の解き方という答えについては、学校や塾で散々教えられます。

ただ、考え方・頭の使い方を教えている先生がいるかは疑問です。

 

生徒としても、公式や解法などの答えを求めます。

それが勉強だ、と染み付いているのでしょう。

 

しかし、本来「学び」とは、答えを知ることではありません

「答えの出し方」を知ることこそが、本当に重要なことです。

 

『思考の整理学』を読めば、学びの本質に触れることが出来ます。

 

筆者の思考が整理されていることがよくわかる

筆者の思考がまとまっていなかったら全然説得力がありません。

しかし『思考の整理学』の筆者は、そんなことを微塵も感じさせません。

 

メッセージとして伝えたいことを、隠喩(例え)を用いて上手く文章にしています。

 

一度登場した隠喩は、話を膨らませるために、度々登場します。

全体の構成として、最も分かりやすい順番(文章力)で書かれていると思います。

 

この文章を書ける脳みそをコピーできる本だと思えば、100冊の本よりも有用です。

 

Ⅱ章がヤバすぎて感想を言語化できない

テーマはひとつでは多すぎる。すくなくとも、二つ、できれば、三つもって、スタートしてほしい。
外山滋比古『思考の整理学』

 

Ⅱ章では「答え」ではなく「思考回路」について、例を交えながら少し抽象的に書かれています。

自分に当てはめて解釈していくことで、頭の使い方について深く理解ができます。

 

私はたまに、この章だけピックアップして読み返しています。

ブログ記事としては失格かもしれませんが、言葉に表すことが出来ないので、ぜひ自分の目で読んでください。

 

もちろん他の章もヤバイです。

 

『思考の整理学』は、読むたびに、新しい発見がある

この本を読んでから月日が経ち、再度読み返してみると、最初に読んだときには理解できなかった部分が分かるようになってきます。

すぐに読み返すよりは、時間を空けて寝かせた方が良さそうです。

 

そのときそのときに分かる部分だけ、出来そうなことだけ、自分の中に定着するまで実践していく、

そして改めて読んでみる、

ということを私は繰り返しています。

 

そうして、5年以上もの間、『思考の整理学』は私に学びを与え続けてくれています。

 

『思考の整理学』の時代背景はアナログすぎる

書かれた年(1983年)を考えると当然なのですが、登場するものがアナログに偏っています

35年も経った現代では、考え方は変わっていなくとも、使うべきツールは進化しています。

なので、感想としては「やっぱり少し古い」

 

ひたすら紙のノートしか使っていないような内容なのですが、Evernoteなどデジタルなノートも活用したいところです。

アナログノートとデジタルメモ帳の使い分けと活用方法【デジアナ】
アナログツールとデジタルツールにはそれぞれの長所があり、その長所を理解して使い分ければ、非常に有用な武器となります。この記事では手帳、ノート、メモ帳におけるアナログとデジタルの活用方法についてまとめています。

 

思考の整理方法が、文章を書くときに役立つ

この本を読んで頭を整理することで、アウトプットが上手になりました。

ブログや卒論、ES、塾の授業など、様々なアウトプットに応用が可能です。

文章力を鍛えるためにはコレを意識せよ。アウトプット思考整理術
アウトプットを有効活用すれば、人に伝わる文を書く力、つまり文章力が鍛えられます。文章力を鍛えるためのアウトプットの活用方法について、私が実践している内容をご紹介いたします。

 

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少しだけ内容の共有

このブログを読んでわかった気にならないでください

当初の想像以上に、検索でこの記事にたどり着いてくる人が多いので、少しだけ内容をネタバレしておこうと思います。

ただ、紹介できる内容はほんの少しですし、それを読んで「あぁ、何となくわかった」だなんてわかった気にならないことをおススメします。

 

それは、

①私の表現力が足りないこと

②表層的なことだけ読んでわかった気になったとき、大抵は何も分かっていないこと

③そういった表層的な知識を身に付けて判断することが、そもそも本書の意図から外れること

という理由からです。

 

とにかく、題名、書名はくせものである。ことに外国の本の題名だけを見て、これはこういう本であると断定するのはたいへん乱暴である。題名の本当の意味ははじめはよくわからないとすべきである。全体を読んでしまえば、もう説明するまでもなくわかっている。
外山滋比古『思考の整理学』

 

 

聖書のチラ見で「キリスト教の教えがわかった」とはならないですよね。

 

この本は本当に奥が深く、一度読んだだけでは吸収しきれません。

そんな奥深さだからこそ、東大や京大でも例年よく売れているのだと思います。

 

最近の本は1500円ほどするものが多い中、この本はたったの500円ちょい。

賢い人が、「買わない理由はない」と判断するのもわかります。

 

「思考の整理」とは何か

次の文はⅢ章からの抜粋です。

「思考の整理」とは一体何か、ここに詰まっています。

『思考の整理学』を読み終わるころには、これらのフレーズの意味が100%わかるようになっています。

 

もっとも具体的、即物的な思考、知識は第一次的である。その同種を集め、整理し、相互に関連づけると、第二次的な思考、知識が生れる。これをさらに同種のものの間で昇華させると、第三次的情報ができるようになる。
外山滋比古『思考の整理学』

思考の整理というのは、低次の思考を、抽象のハシゴを登って、メタ化して行くことにほかならない。…中略…一次から二次、二次から三次へと思考を整理して行くには、時間がかかる。寝かせて、化学的変化の起こるのを待つ。そして、化合したものが、それ以前の思考に対して、メタ思考となる。
外山滋比古『思考の整理学』

 

つまり、知識や情報は収集するだけでは意味がなく、それらを関連付けることで抽象化し、メタ情報に進化させていくことが重要なのです。

 

思考の整理というのは、要らない部分を捨てる断捨離的なものではなく、統合・抽象化・体系化することで、情報の質をどんどん上げていくことに他なりません。

 

『思考の整理学』では、こうした情報の進化の方法が体型的にまとめられているのです。

…わくわくしませんか?

 

思考を整理する方法

思考の整理には、平面的で量的なまとめではなく、立体的、質的な統合を考えなくてはならない。この本で、着想の醗酵などについて、ことにくわしく考えてきたのは、この点を考えたからである。
外山滋比古『思考の整理学』

 

『思考の整理学』では、まずアイデアの着想の段階から、そのアイデアをどのように熟成させていくかの指針が記されています。

それこそがⅡ章の内容です。

 

Ⅱ章の目次だけを列挙すると、

醗酵、寝させる、カクテル、エディターシップ、触媒、アナロジー、セレンディピティ

とあります。

 

物知りのかたであれば、タイトルから内容を予想できるかもしれません。

しかし、この本ほどその具体的な方法や有用性についてまとめられた本は存在しないのではないかと思います。

 

また『思考の整理学』は、論文を書く学生のために書かれている内容が点在しています。

私がタイトルで「思考の整理学を知らない大学生は損だ」と言い切ったのも、そこにあります。

 

『起業の科学』という本の著者である田所雅之さんも、どこか同じ源流を感じる知識獲得法について言及しています。

 

アイデアの着想

その昔、中国に欧陽修という人が、文章を作るときに、すぐれた考えがよく浮ぶ三つの場所として、馬上、枕上、厠上をあげた。これが三上である。
<cite外山滋比古『思考の整理学』

三中という状態も思考の形成に役立つように思われる。…中略…以上の三つ、無我夢中、散歩中、入浴中がいい考えの浮ぶいい状態であると考えられる。いずれも、「最中」である。
外山滋比古『思考の整理学』

 

悩んでいる数学の問題の解法を、一旦他の大問に移って解き進めている最中や、翌日に

「あ、あの問題こうやったら解けるかも」

と突然閃いた経験がある人も多いかと思います。

 

(私は個人的には「バックグラウンド処理」と呼んでいます)

 

数学の問題でなくても、探し物を置いた場所を「もはや諦めて探すのをやめたとき」に思い出したり、似たようなシチュエーションはたくさんありますよね。

 

これらのことは、三中の考えや、下で紹介するようなフレーズで説明されるのではないでしょうか。

 

あまり考えつめては、問題の方がひっこんでしまう。出るべき芽も出られない。一晩寝てからだと、ナベの中はほどよく煮えているというのであろう。枕上の妙、ここにありというわけである。
外山滋比古『思考の整理学』

 

ノートの取り方

そう言えばかつて、講演をききに来た女性は、きそって、メモを書いた。みんな下を向いて、うす暗いところで、鉛筆やペンを走らせた。やはりノート派の考えにしばられていたのであろう。そういうメモをあとになって読み返すことはまずない。それだのに、字を書いていて話の流れを見失ってしまう。どちらもだめになってしまう。
外山滋比古『思考の整理学』

 

この内容は、実は「一切ノートを取るな」と言っているわけではありません。

ノートにとる内容や、メモをとる内容には、取捨選択が必要だということです。

 

この部分にはかなり細かい方法が書かれているので、続きはぜひ本で確認してみてください。

 

 

まとめ

行動ばかり猿真似するよりも思考回路を学ぶ方が、自分で応用することも可能です。

この本では、自分の軸となる頭の使い方が学べます。

 

私はこの本を読んで、インプットとアウトプットの概念が変わりました。

論文を書いたり、何か文章を書くことがある全ての人類にオススメです。

 

たった500円そこらで、これほど役に立つ本は他にありません。

人生で損をしないためにも、この機を逃さず、是非中を覗いてみてください。

 

 

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