【奨学生とお金|第1回】奨学金とはこんなにも違う。借金・ローンの金利と相場。

奨学金

どうも、奨学金1500万プレイヤー阪大生のPEN(@PENwitmi)です。

 

奨学金の返済は、大学生のほとんどにとって大きな問題ですよね。

奨学金を背負っているというのは、自分が思っている以上に心の負担になっています。

 

「一刻も早く解放されたい」

「早く完済して、普通の人のように車を買ったり、家を買ったりしたい」

 

そう思うのは、とても自然なことです。

 

しかし、ちょっとだけ待ってください。

ひょっとするとあなたの考えているプランは、とても損をする内容になっているかもしれません。

 

今回は、借金や奨学金について考える際に欠かせない金利についてのお話です。

 

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JASSO奨学金の金利

今回は基本的にJASSOの奨学金のお話です。

その他の奨学金については、各サイトなどでの確認をお願いします。

 

固定金利と変動金利で大きく異なる金利

JASSOの奨学金の金利には、「利率固定方式」「利率見直し方式」があります。

これは奨学金の申し込みの際に選んだ方が採用されます。

 

近年では基本的に「利率見直し方式」の方が低金利になっています。

 

具体的には、2018年11月の時点では、

利率固定方式…0.33%

利率見直し方式…0.01%

となっています。

 

貸与終了のタイミングで金利が大幅に異なる

金利は市場金利との兼ね合いで決定されるため、そのタイミングによって大きく変動します。

 

例えば、2016年の11月であれば、利率固定方式でも金利は0.05%しかありません。(利率見直し方式で0.01%)

 

更にさかのぼると、2007年の11月なら利率見直し方式でも1.1%です。(利率固定方式で1.6%)

 

このように時期によって条件が異なるため、一概に奨学金の金利はこれくらいと言うのは難しいですね。

ちなみに、私が2012年3月に貸与終了した第二種奨学金の金利は、利率見直し方式で0.43%でした。

 

最新の金利や、過去の金利はこちらから確認できます。

利息付き奨学金の貸与利率(平成19年4月以降に採用された方)|独立行政法人 日本学生支援機構

 

奨学金の金利は、高いのか

ここで奨学生にとって大切なのは、具体的に何%なのかということよりは、「それは高いのか安いのか」ですよね。

 

その感覚を身に付けるために、他の借金の種類の金利について、一度見てみましょう。

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他の借金の金利

クレジットカードの金利

まずは身近にある借金の例、クレジットカードから見てみます。

 

結論から言うと、

ショッピング金利…15%

キャッシング金利…18%

です。

 

これは分割払いの際の手数料で、リボルビング払い(毎月定額返済)でも同じ金利です。

私の所有するクレジットカードを参考に見ているので、もちろんカードの種類によって異なると思います。

 

にしても、奨学金と比べると途方もない金利ですね。

そういう商売なので、仕方ないのですが。

 

キャッシングで18%というのは、100万円借りていたら月に1.5万円ずつ借金が増える計算です。

 

私が1500万円をクレジットカードのキャッシングで借りたら、1か月に22.5万円ずつ借金が増えるんですね。

 

返済じゃなくて、金利での増額だけで、です。

どう考えても自己破産まっしぐらですね。

 

ちなみに奨学金の場合(0.01%)、100万円借りていても1年で100円しか増えません。

1500万円なら1500円/年、1か月に125円ですね。

 

 

つまりクレジットカードの金利は、奨学金の1800倍高い

 

 

なので大学生は、金利という側面だけで考えれば、奨学金を増額してでもクレジットカードの利用残高を返済すべきです。

1800倍という自覚があって、そうしているのであれば話は別ですが…。

 

銀行ローンの金利

クレジットカードや消費者金融と言われたら、何となく危険な借金だという認識の方も多いですよね。

では、安全に見える銀行ローンならいかがでしょうか。

 

調べてみると、クレジットカードや消費者金融よりも安いですね。

 

色々見てみたところ、

銀行系ローン…10%

だいたいこれくらいのようです。

 

1500万円借りたら、1か月に12.5万円ずつ借金が増えるらしいです。

 

何度も言いますが、返済額じゃなくて、金利です。

さっきの22.5万円に比べると、良心的(?)です。

 

奨学金1500万円(0.01%)なら、10年で1.5万円ですけどね。

奨学金のこと、すごいって思えてきませんか?

 

車のローンの金利

さて、大学生の夢の一つでもある、車について考えてみましょう。

 

車のローンには、ディーラーローンと、銀行系自動車ローンがあります。

簡単に言うと、銀行からお金を借りるのか、車屋さんにお金を借りるのかの違いです。

 

調べてみると結構相場が違っていて、

 

ディーラーローン…5~12%

銀行系自動車ローン…2~5%

 

くらいが相場のようです。

ディーラーローン、高いですね…。

 

銀行も、車のローンとなると低い金利で貸してくれるんですね。

もし2%で1500万円借りたら、月に2.5万円の金利です。(返済額じゃないですよ)

 

奨学金のたった200倍にまで迫ってきましたね。

もう感覚が麻痺してきました。

 

住宅ローンの金利

さて、奨学金を借りている身からしたら、夢のような存在のマイホーム。

さすがに現金一括で買えたらかっこいいですが、現実的にはほとんどの人が住宅ローンを組んで住宅を買っています。

 

さて、その住宅ローンの金利は、タイプにもよって大きく変動するようです。

それでも、おおよその相場を調べてみると、

 

住宅ローン…0.5~2%

 

おぉ、ついに1%を割ってきましたね。

もし0.5%で住宅ローンを借りられたら、奨学金のたった50倍の金利です。

 

1500万円の住宅ローンなら、1年あたり7.5万円の金利です。

奨学金の1年あたり1500円に比べて、大差…ありますね。

 

奨学金の金利と比べて分かったこと

さて、ここまで読んでいただいた方は、1つ気づいたことがあると思います。

 

世の中の借金って、すんごい金利が高い。

 

奨学金も借金ですし、現代の大学生の大きな負担であることは間違いありません。

しかし、金利という側面だけで見れば、奨学金は優秀な借金です。

その辺の「おまとめローン」などとは比べ物になりません。

 

なので、奨学金以外にも借金を抱えている大学生がいたとしたら、奨学金を満額借りてその返済に充てた方がはるかに賢いということがわかります。

 

それが正しい使い方かどうかという論議はさておき、借金が雪だるま式に増えて破産に追いやられる大学生になることは避けられそうです。

 

「奨学金は早く返さないといけない」は場合による

早く完済して、別のローンを作るのはちょっと…

さて、今回は奨学金とその他の借金の金利を見比べてみました。

 

もちろん、性質の違うものも含まれるので、単純に比較することは難しいのですが…。

少なくとも、奨学金の金利が非常に低いということは理解していただけたかと思います。

 

さて、ここで 冒頭の話題に戻ってみましょう。

 

奨学金を早く完済して、自動車ローンや住宅ローンを組む」のは、果たして本当に正しいことなのでしょうか。

 

自動車ローンや住宅ローンは、奨学金の数十倍の金利に至ることも普通のことです。

そのことを理解したうえで、「奨学金を早く返済して車を買おう」と判断しますか?

 

決して、奨学金を返さなくていいと言っているわけではありません。

期日が来たら、定められた金額だけ返済するのは、奨学生の義務でしょう。

 

しかし、余ったお金で奨学金を繰り越し返済してから別の借金を作るというのは、賢い選択とは言えないのではないでしょうか。

 

ましてや、奨学金の返済のために別の借金を作ったりなんかしたら…完全に地獄の入り口です。

 

簡単な算数で誰でも計算できる

今回の内容は、算数でだれでも簡単に計算できる内容です。

 

にもかかわらず、このような金利の知識や相場の感覚を知らないまま、非効率的な選択をしてしまう人が非常に多いような気がします。

 

奨学金を借りている立場というのは、ただでさえ経済的に不利な立場にいます。

つまりその分、ファイナンシャルインテリジェンスを身に付けることが必要なのです。

 

ハンデをチャラにできる程度には、知識をつけて、考えて生活する必要があります。

別の記事でも書いたように、お金についての知恵をつけたいところです。

 

私も一生懸命勉強中ですが、みなさんも一緒に頑張りませんか?

【奨学生とお金|第0回】時代は変わった。奨学金返済のためにお金の知識・知恵が必要なワケ
奨学金というハンデを負っているからこそ、お金についての勉強は必須です。iDeCoやNISAといった資産運用が求められる今の世の中で、人以上にお金について賢く生きるための一歩を一緒に歩みましょう。

奨学金に苦しまない人生を一緒につかみ取りましょう。