どうも、奨学金1500万プレイヤー阪大生のPEN(@PENwitmi)です。
この記事のご覧の方は、製薬業界を志している薬学生が多いと思います。
就職活動って、情報戦ですよね。
就活情報はネットやSNSでも溢れるほどあるため、何を見て何を参考にすればいいのか、わからなくなってくると思います。
この情報の波の中で、参考になるものだけを選び出す選球眼が必要です。
私は製薬業界を志していたので、特に最初の情報収集に苦戦した記憶があります。
というわけで、今回は私がどのように製薬業界の情報を集めていたのか、紹介したいと思います。
「もっと早くやっておけばよかった!」というものばかりを集めました。
もちろん製薬業界以外にも応用は出来ます!
これから就職活動を始める全国の薬学生の力になれれば幸いです。
目次を上手く活用してくださいね!
製薬業界の5つの情報収集
製薬業界の情報収集のポイントは、まず具体的な企業を1つ決めること。
仮決定でもいいので、まず情報収集の軸を決定します。
その軸に沿って情報収集していけば、自ずと業界の勉強にもなります。
具体的には次に紹介する5つの情報源が役に立ちます。
①Answersを見る
製薬業界の転職サイトAnswers
>>製薬会社・医薬品業界の転職・求人 | Answers(アンサーズ)
回し者ではありませんよ。笑
Answersは製薬業界の転職サイトです。
新卒用のサービスではありませんが、非常にまとまっていて分かりやすく、使い勝手も良いです。
職種別の業務内容、求められる経験や技能など、様々な情報が載っています。
製薬業界情報サイト「Answers」の「企業別分析レポート」
Answersには一部の企業について、分析レポートがまとめられています。
2018年6月現在で読めるのは、キョーリン製薬、久光製薬、第一三共、参天製薬、小野薬品工業、大日本住友製薬、塩野義製薬、アステラス製薬、エーザイ、武田薬品工業、ですね。
企業戦略、売り上げや利益、主要製品、パイプラインなど、企業研究の基本となる情報はだいたい集約されています。
このページを知っているか知らないかの差は大きいですよ!
大幅に無駄な時間を削減できます!
>>企業分析レポート | 製薬業界の転職サイト Answers(アンサーズ)
製薬業界情報サイト「Answers」の「職種別の記事」
CRAやMSLなどの、あまり有名ではない職種についてのまとめもあります。
実は、製薬企業を目指すのであれば、企業研究よりも職種研究の方がよっぽど大切です。
一口に製薬企業と言っても、本当に多様な職種がありますからね。
職種の重要性についてはまた後述します。
製薬業界ニュースはAnswersNewsで
Answersとは別に、製薬業界のニュースをまとめているAnswersNewsというサイトがあります。
実はこれだけでも製薬業界で何が起こっているのか全部タイムリーに把握できます。
目的も無く、新聞を読んだり、ニュースアプリを使い始めるよりも、よっぽど濃い情報が手に入ります。
>>AnswersNews – 製薬業界のニュース解説メディア
また、内容に関連している製薬会社別にタグ付けされているので、企業ごとにニュースを検索することも出来ます。
便利すぎてヤバい。
AnswersNews編集長のTwitterをフォローする
AnswersNewsはサイトなので、定期的にアクセスしてチェックするという能動的な作業が必要です。
これだと情報がアップデートされたときにスグ反応出来ません。
そこでTwitterの登場です。
Answers編集長のTwitterには更新情報や、そのニュースについてのコメントが投稿されたりしているので、何もしなくても受動的に情報が入るようになります。
もう何ならこれだけでもいいくらい。
②社長名で検索する
社長インタビューや特集を探す
大手の企業であれば、インタビューや特集などの社長紹介があることが多いです。
それを探して読んでいくうちに、社長の方針・理念・実績などが詳しく分かります。
どんな人物で、何を美徳しているのか。
何をしてきて、どんな実績を残したのか。
企業サイトや就活アプリ上の情報より、よっぽど生の情報です。
社長インタビューは企業理念より分かりやすい
企業サイトに載せられているのは、とても客観的な情報です。
理念なども綺麗な日本語にまとめられている分、具体的にイメージしにくいことがあります。
それに比べてインタビューなどでは、社長や人事の主観的な情報が書かれています。
これを読むだけでも、ビジネスに必要な資質なんかは分かったりします。
③企業サイトで組織図を見る
どんな部署・職種があるのか調べる
皆さん、企業にはどんな部署があって、それぞれどんな役割を担っているのか説明できますか?
製薬会社と一言にいっても、その業務内容は職種によって多種多様です。
まずどんな部署があって、それぞれ何をしているのか、全部探りましょう。
例えば、「組織図.pdf」はアステラス製薬の会社概要の中で紹介されている組織図です。
就職活動のメインは、職種に対する理解と言っても過言ではありません。
具体的に日常を調べる
例えですが、「学校で働きたい」と思ったとしても、学校には様々な職種の人がいます。
教師はもちろん、栄養士、保健室の先生、管理作業員、などですね。
「子供に何かを教えたい」のであれば、学校以外にも塾講師、英会話教室、本当に様々な選択肢があります。
それなのに志望理由で「子供に何かを教えたいと思った」と言っても、全然説得力がありません。
日々の業務、過ごし方レベルでイメージできるくらい、具体的に職種について調べてみましょう。
これもまた後述しますが、実際に働いている人に会うのがとても有効的です。
企業ごとに組織図を見比べる
同じ業務内容をしていても、会社が異なると部署が違うということがあります。
それは、部署を分ける上での考え方が企業によって違うからです。
ある会社では単なる“部署”に過ぎないのが、他の会社では“本部ユニット”のような形で独立していることもあります。
また、組織図を見ているうちに、職種を理解することに繋がったりもします。
その職種とその職種は連携してるのね、なんて感じです。
④企業理念を読み比べる
製薬会社人事のアドバイス
どこかの説明会を受けたときに教わりましたが、企業理念というのは想像以上に重要です。
私が初めて企業理念を見たときは「どこも同じこと書いてるな」と思いました。
確かに業界が同じであれば、似たような目標を掲げていることが多いです。
しかし、大切なのは目標ではなく、それを達成する方法や方針です。
特に、形容詞などの修飾語に意識が表れていることが多いです。
革新的、継続的、経済的、とかですね。
形容詞を見比べることで、企業の方針や考え方の違いがわかります。
何を選択し、何に集中しているか、企業理念から読む
最近流行りの言葉に「選択と集中」というのがありますが、まさに企業理念には選択と集中の結果が書かれています。
社長の考え方や企業の考え方と、自分の考え方がマッチしているか、心から賛同できるか。
そういう視点で、企業理念を読み比べてみましょう。
⑤人に会う
業界の人に会うと、業界がわかる
どんな文字の情報を見るよりも、“中の人”に会うのが一番生の情報を得ることができます。
具体的な業務内容の情報は勿論のこと、他社の情報まで分かることもあります。
「あの会社は今ノっている」
「ウチは今はおススメしない。転職で来るなら良さそう」
「あそこの社長はこんなキャラ」
こんな“肌感覚”の情報を得ることができます。
「製薬業界の人」と会える繋がりを探す
私は薬学部なので、製薬業界の人との繋がりは比較的探しやすかったです。
研究室の先生は勿論、研究室に出入りしている営業の人、実習先の薬剤師さんなど、人はどこでどう繋がっているか分かりません。
ここで大切なのは、自分から志望を公言しておくことです。
「◯◯薬品に行きたい」
そう周りに言っているだけで、「知り合いいるよ、会ってみる?」なんて話になったりします。
そのためにも、仮目標でもいいので「◯◯志望」と言えるようにしておくことは大切です。
ドンピシャじゃなくても、近い人に会えるかもしれません。
業界人の様子を見る
もし志望している会社の、志望している職種の中の人に会えたなら、ラッキーです。
貪欲に情報収集しましょう。
その人は数年後の上司かもしれません。
今どんな仕事をしているのか=今必要とされている仕事です。
最近面白かったことを聞けば、それはやり甲斐のある業務かもしれません。
そんな内部事情を想像しながら、自分がどのように活躍したいのかを思い描ければ、ESにも面接にも応用できます。
就活の情報収集のポイント
ゴシップ記事ばかり読まない
就活で検索すると、様々な就活コラムのようなものが出てきます。
また、就活サイトなんかでも「こんな人は落ちる」だとか「OB訪問のマナー」だとか、色んな記事があると思います。
最初は全部無視しましょう。
そういった知識はコモディティ化しやすく、全く差別化に繋がりません。
こういう話は、みなさん知識として、すぐ習得できるものですよね。だから、知識はすぐにコモディティ化してしまう。つまり、誰でも習得できるから、差別化のもとにはならないんです(コモディティとは日用品のこと)。
安部敏樹『いつかリーダーになる君たちへ』
合同説明会の回り方も、決算書の読み方も、OB訪問のやり方も、どれも就職活動の情報収集にはなっていません。
そんな小手先の情報に振り回されず、紹介した5つの方法でさっさと必要な情報を集め始めましょう。
具体的な企業を調べる
IR情報の読み方、だなんて抽象的な情報ばかり集めても仕方ありません。
それなら具体的に一社適当に決めて、その会社について徹底的に調べてください。
IR情報の読み方の記事を読んだならすぐに、どこかの会社のIR情報を読んでみてください。
OB訪問のやり方の記事を読む前に、まず訪問するOBを探してください。
実践しない情報は、無いのと一緒です。
合同説明会(合説)に期待しない
合同説明会で何か興味のある企業や職種を見つけよう、と思っている人がいます。
それは「インドでバックパッカーして、自分を見つけよう」とするのと同じ考えです。
場所や雰囲気に期待しているだけではありませんか?
目的意識無しに合説に行っても、人の波に揉まれて就活っぽい雰囲気を味わって終わるだけです。
それなら、自分から動き始めた方がよっぽどいい情報が手に入ります。
私はこれまでに2回だけ合同説明会に行きましたが、どちらも事前に決めていた目的の企業の話を1社だけ聞いて即帰りました。
その企業の最初の説明会だったから、足を運んだだけです。
参加企業リストを見てピンと来たのであれば、自分で徹底的に調べた方がその企業のことも業界のこともわかりますよ。
就活っぽい雰囲気を味わいたいだけ、というのであればいいと思いますが。
早く情報収集をスタートした方がいい
仮でも業界・企業・職種を定め、公言する
自分の志望業界や企業などは、仮でいいので早めに決めてしまいましょう。
そしてそれを周りの人に伝えておきます。
そうすれば、自分のアンテナも、周りの人のアンテナもONになります。
それまでスルーしてしまっていた情報に気付いたり、
自分が気付かなかった情報を人から貰ったり、
関連情報がどんどん手元に集まるようになります。
私の場合
私は4回生の3月には業界を決め、その次の4月には志望企業を1つ決めていました。
それを周りに伝えていた結果、3ヶ月後の7月にはその企業の方とお話する機会に恵まれました。
職種も何も理解していないのに、先に”中の人”と会うチャンスが回ってきたのです。
勿論私は運が良かったのもあると思います。
しかし、企業を決めて公言していなければ実現しなかったチャンスです。
まぁ、企業への切符は実は逃したのですが。笑
目的意識を持った情報収集を
ただ闇雲に情報を集めても、非常に効率が悪くなります。
それならば、少ない量であったとしても、知りたい情報を濃く集めた方が有意義ではありませんか?