どうも、奨学金1500万プレイヤー阪大生のPEN(@PENwitmi)です。
今回の記事は、私の読書観について、ただツラツラと書いたものです。
読書に「正解」は多分、存在しません。
ただ自分なりの読書の「正義感」であったり、「究極的目的」であったり、ある程度解像度を高めておくと、より読書が有意義になると感じています。
私の自身の読書に対する認識について、脳に過ぎったことをそのまま語りたいと思います。
ここから先の内容は、基本的に「私にとって」という言葉が省略されていると思ってくれて結構です。
構成なども特に意識していないので、読みにくかったらすいません。
読書とは
他人の人生を疑似体験する
読書の意義については、よく「他人の人生を疑似体験すること」だと言われています。
もう少し砕くと「自分がまだ体験していないことを、低い解像度ながらも、知識として取り入れることが出来る」ということです。
例えば、ベンチャー企業の社長が書いた本を読めば、自分で会社を起すことなく起業のやり甲斐や苦労を知ることができます。
億万長者の人の本を読めば、富裕層の人の物事に対する考え方などを、一部知ることが出来ます。
私は、読書で、自分の人生の時間を費やすことなく、経験値を得ることが出来る、と認識しています。
読書は人生の時短
「自分の人生の時間を費やすことなく」という考え方は自伝を読むとき以外にも取り入れています。
例えば「〇〇の方法」のような知識を本から得たときは、「誰かが一生懸命時間を割いて解像度高く理解したこと」を、本一冊を読むことで知ることが出来る。
「体験を得るのか、知識を得るのか」の違いはあれど、人生の時短をしていることは共通です。
乱暴に言うと、私は読書によって寿命を伸ばしています。
本来3年はかかる体験や知識を、1年で取り入れられたら、人生は3倍になったも同然でしょう。
18歳から4年間読書をすれば、22歳の時点で30歳と同等のノウハウを得られるわけです。
そう考えると、本来は30歳まで実現できないことも、22歳で実現出来るかもしれない。
だから、人生の時短、と言えるわけです。
小説・物語は、感性を磨く時短
ここまでの内容だとフィクションを読むメリットが無いかのように感じるかもしれません。
実際は、私はフィクションを読むのも好きです。
登場人物の心情の描写からも、実際には体験していない事柄への反応・感性を学びました。
精神的経験値を時短で積むためには、こうしたものも読んでおくと効果的だと思います。
要はバランスです。
私は有川浩さんの『図書館戦争』から読書の道に入った人です。
読書の具体的なメリット①予習的読書
大学生の読書を例にメリットを考える
読書は人生の時短だ、というのは少し解像度が低いです。
もう少し具体的なメリットについて掘り下げてみます。
私にとっての読書の具体的なメリットは大きく2つ。
②”語彙“が増える
私は10年間大学生をしていたので、大学生ベースで分かりやすく掘り下げてみます。
予習的読書
本を読むと、「実際に行動に移しやすくなる」というのは理解していただけるでしょうか。
完全に未知で、経験したこともないことに手を出すのは難しい。
けれども、一度やったことがあれば、途端にハードルが下がります。
この一度目の経験を、読書で済ましてしまう、という考え方です。
これを「予習的読書」とでも言いましょうか。
他人の人生を疑似体験することで「初めて」を(疑似的に)無くすと、行動のハードルが途端に下がります。
私は超多趣味で、色々なことに手を出していますが、どれも大体は疑似体験後にやっています。
難しく聞こえますが、要は「人がやっているのを見聞きして、楽しそう・自分でも出来る(やりたい)と感じた」ということです。
予習的読書で、前準備する
例えば私は大学に入学した瞬間から、『就職する前にしておきたい17のこと』という本を読んでいました。
大げさですが、大学入学と同時に「就職直前の大学生」を疑似体験したわけです。
そうすると、実際に就職する間際にならなくとも、卒業までにやっておきたいことの解像度が上がりました。
解像度が上がったので、この時期くらいにはやっておこうと前もって考えることができました。
その結果、「こんなことしておけばよかった」という後悔も多分減りました。
経営・マーケティングの本を読む
今私は、様々なビジネス書などを読み漁っています。
例えば株式会社の作り方であったり、営業であったり、はたまたカフェの開業であったり…。
これは別に、全部今からやろうと思っているわけではありませんし、「そのうちやるのか」と言われてもわからないとしか言えません。
分からないからこそ、先に予習しておいて、やることになっても困らないようにしている、というのが正しい。
少しでも関心が沸いたら、とりあえず本を読んでおく。
一度本の上で疑似体験して、「楽しくない」「向いていない」と思うことも多いです。
向いてないなと思えたら、余分な労力を割いて無謀なチャレンジをすることを避けられたことになります。
「元々やるつもりだったこと」だけをやる人生はありません。
「全く縁がないと思っていたけど、突如やることになったこと」の方が多いかもしれません。
意図せぬところでの知識の活用
本による理解が、思いもよらぬところで役に立ったことがあります。
株式会社設立や資金調達、ベンチャーキャピタルを理解していたことで、参加しているNPOでその知識を使ったり。
一般会計を簡単に理解していたことで、薬局経営者との会話が理解できたり。
どこでどんな知識がどう役立つかは、予測不能です。
読書の具体的なメリット②語彙拡張的読書
人との会話の”語彙”
専門的な会話でなく、日常会話であったとしても、会話における語彙は重要です。
同じ言葉を、同じ意味で使えるからこそ、コミュニケーションがはかどります。
逆にいちいち言葉の意味の説明をするのは面倒なので、語彙が同じでない領域の会話は避けたいと思っています。
専門的な会話になってくると、この傾向は顕著になります。
”語彙”の異なる他学部の人と、研究分野について語り合うのは、容易ではありません。
ことばの意味だけでなく、その背景知識などが共有できないので、意図も意義もなかなか伝わりません。
”語彙”が被るとコミュニケーションしやすい
例えば、会社の経営者と深く話をするためには、自分に経営についての知識がないと難しい。
話をしたければ、基本的な背景知識や単語の意味を予習しておく必要があります。
この「基本的な背景知識や単語の意味」を、広い意味で”語彙”と呼んでいます。
語彙を共有できないと、コミュニケーションするモチベーションも上がりません。
逆に語彙を共有できるというだけで、一気に仲良くなれることも多々あります。
経営などで考えると堅苦しいですが、麻雀やゴルフなどの語彙でもこれは当てはまります。
ドラクエでもいいし、FFでもいいし、ポケモンでもいい。
これなら、経験したことがある人もいるのではないでしょうか。
決して推奨するわけではありませんが、酒・タバコ・ドラッグもかつてのミュージシャンたちの間の共通語彙として活躍していたでしょう。
色んな経験をして、色んな語彙をつけておくと、人と語彙が被ってコミュニケーションしやすくなるのです。
”語彙”を拡げるための読書
私は興味をもった様々な分野の本を読み漁っているのは、「予習」以外にも「語彙拡張」の意図があります。
この本はどちらのために読もう、という分け方をしているわけではありません。
結果として、どちらかの側面で役に立つことが多い、という印象です。
そのため、読書に限らずとりあえず様々な方法で、いろんな語彙を付けるようにしています。
ゴルフの語彙を付けるために、実際にゴルフをするのは大変です。
でも、例えば「マリオゴルフ」をプレイしたことがあれば、会話の語彙くらいは理解できる。
極端な例を言うと、
「今回の事業の結果は「ボギー」だったね」
の意味くらいは理解できるわけです。
「カリスマ性は「ドラ」のようなものだから、まずは自分の人生の「役作り」が大切だ」
なんて文も、麻雀を知らないと意味が全くわかりません。
こういった語彙を、読書でちまちま増やしておくと、ニュースなどを読んだ時の理解も深まります。
また、知識と知識がつながって、昇華することも多いです。
これは『思考の整理学』と通じるところも多いです。