どうも、奨学金1500万プレイヤー阪大生のPEN(@PENwitmi)です。
この記事では、落合陽一さんの『日本再興戦略』の内容の概要について紹介させていただきます。
本の内容全てを解説しているわけではないですが、この記事を読めばどういう本なのかが分かってもらえると思います。
私はこの本を読んで、
日本をどのように変えていきたいか、
どう変えれば、諦めや閉塞感から脱却できるか、
について考えるようになりました。
読んで興味がわいた方は、是非実際に手にとってみてください。
あなたの世界観・人生観が、アップデートされます。
落合陽一とは
落合陽一さんは、自分のことを「教育と研究と経営とアートとものづくりをどれもやっている人」と言っています。
筑波大学の准教授であり、メディアアーティストであり、ピクシーダストインダストリーズという会社の代表取締役の落合さん。
世界と文化を分析し、
今何をすべきか考え、
実際に日本の仕組みを変えている。
そんな人です。
落合さんの凄さについては別の記事でも紹介しています。
『日本再興戦略』とは
『日本再興戦略』の概要
「欧米」という幻想から抜け出し、日本の原点を見つめ直し、新しい時代に合った会社、仕事、コミュニティのあり方に適応していく。それができれば、日本の経済は、間違いなく復活するはずです。
落合陽一『日本再興戦略』
この1つの文に、内容は詰まっています。
日本がどのように発展してこれたかを、
あらゆる側面から分析し、
これからの日本がどうすれば発展できるか
発展すれば何が起こるか。
そんな内容を伝えている本です。
例えば日本の文化、
高度経済成長、
最新のテクノロジー、
地方分権、
教育、
さまざまな観点から分析されています。
この本を読むことで、過去と現在の日本を理解することが出来ます。
脱「欧米化」と、日本の軸
今、「日本を何とかしないといけない」という思いを多くの人が持っているはずです。そのために何をすべきか、という解決策も見えてきています。でも、それだけでは日本は変わりません。落合陽一『日本再興戦略』
「日本はダメで、何々に見習え」と言うばかりで、考え方の基軸がありません。落合陽一『日本再興戦略』
まずは日本が近代化以前に得たもの、日本が近代化以後に得たもの、そして我々が今、適用しないといけないものをしっかり整理することが大切なのです。
落合陽一『日本再興戦略』
落合陽一さんは『日本再興戦略』で、
①日本の中での時代の流れ
②世界における日本
の両方において、今の日本を分析しています。
そして、日本が今後目指すべき軸について解説しています。
まずは「欧米」という幻想を追いかけるのをやめ、
これまでの日本がどのように成長してきたのかを知り、
テクノロジーを使って、現代にあった戦略を取る。
シンプルに言うとこんな感じです。
高度経済成長の正体とは、「均一な教育」「住宅ローン」「マスメディアによる消費者購買行動」の3点セットだと僕は考えています。つまり、国民に均一な教育を与えた上で、住宅ローンにより家計のお金の自由を奪い、マスメディアによる世論操作を行い、新しい需要を喚起していくという戦略です。落合陽一『日本再興戦略』
今の日本は、経済と教育と文化と技術が密接に結びついたエコシステムを考えることが求められています。
落合陽一『日本再興戦略』
「近代」と今後の世界
近代的教育を施して、人を均していくことをやめなければならないのです。落合陽一『日本再興戦略』
「最適化を目指せる」それこそが、これからテクノロジーによって起こる社会変化の本質なのです。
落合陽一『日本再興戦略』
落合陽一さんは近代を、軍や会社のための「画一化」の時代としています。
そして、今後は「個別化」の時代であると述べています。
その個別化を支えるのが、テクノロジーです。
昨今では3Dプリンターなども普及し、工場による大量生産をしなくても製作コストがあまりかからなくなってきました。
そのおかげで、一人ひとりの個性に合わせて必要なものを、テクノロジーで補うことができるのです。
今でも、「目が悪い人」に対しては「眼鏡」というツールで対応しています。
例えばそれが、「手足が動かしにくい人」であっても、テクノロジーで補えるようになります。
このような世界の流れを捉えている人が、成功できるのでしょう。
障碍者も、介助者が必要な高齢の方も、「体のダイバーシティが高いから人」という位置づけになるのです。
落合陽一『日本再興戦略』
日本再興のための作戦
僕たちが今やるべきことは「身体ダイバーシティをどうやってロボットで解決し、身体および社会の問題を自動化する機械に置き換えていくか」ということです。落合陽一『日本再興戦略』
人口減少と少子高齢化はこれからの日本にとって大チャンスなのです。
落合陽一『日本再興戦略』
日本は、課題先進国といわれています。
少子高齢化などの社会問題が、世界で一番はやく起こっているのです。
落合陽一さんはこれを「大チャンス」と捉えています。
めちゃくちゃシンプルにしてしまうと、
社会問題に一番のりで取り組み、
それを諸外国にアピールしていく、
ということですね。
日本における課題を正しく理解すれば、世界レベルで通用するということです。
この本を読んで、私は様々な側面から日本の課題を理解することが出来ました。
今のうちから、人口減少・高齢化社会に対応した社会に移行できれば、日本は世界より20年先に行けます。そして、その仕組みを世界中に輸出することができます。つまり、日本はほかの国より、20年助走が早くなるということなのです。
落合陽一『日本再興戦略』
日本の政治や外交戦略、
教育、英語学習のあり方、
会社や、働き方、
なども変えていかなければなりません。
これらについても、落合さんは『日本再興戦略』で一つ一つ提案しています。
これまでの常識を捨てて、新しい時代を生きるための能力を育む必要があります。では新しい時代に磨くべき能力とは何でしょうか。
それは、ポートフォリオマネジメントと金融的投資能力です。
落合陽一『日本再興戦略』
『デジタルネイチャー』との関係
落合陽一さんの他の著書に『デジタルネイチャー』があります。
『日本再興戦略』では非常に具体的な戦略が書かれているのに対し、
『デジタルネイチャー』はそれを裏付ける理論が解説されている印象です。
実用、という意味での応用が『日本再興戦略』。
土台、という意味での基礎が『デジタルネイチャー』。
読みやすいのは圧倒的に『日本再興戦略』ですね。
あまり学術的な知識も必要ないので、まずは『日本再興戦略』から読むことをオススメします。
『デジタルネイチャー』を読んでも意味がわからなかった人にも…。
本当に『デジタルネイチャー』は「理系語」と「文系語」が入り乱れていて難しいので。
デジタルネイチャーを読む前に、この動画を見ることをオススメします。
『日本再興戦略』を読もう!
本当に簡単にではありますが、落合陽一さんの『日本再興戦略』について紹介いたしました。
今後、40~50年くらい生きるであろう若者こそ、読む意味があると思います。
読めば、自分自身の成功に繋がると断言できます。