どうも、奨学金1500万プレイヤー阪大生のPEN(@PENwitmi)です。
この記事では、学生生活費について解説しています。
「大学生活ってどれくらいお金がかかるの?」
「下宿すると、どれくらい費用が変わるの?」
という方のための記事です。
ここで大きく影響するのは、
①国公立大学なのか、私立大学なのか
②自宅生なのか、下宿生なのか
の2点です。
「奨学金は月額いくら借りるべきか」も併せてお読みください。
学生生活費とは
学生生活費とは、学生として生活するのに必要な費用のことです。
学生生活費は、「学費+生活費」で計算することが出来ます。
学費には、授業料や通学費などが含まれます。
生活費には、食費や住居・光熱費が含まれます。
これらを足したのが、学生生活費です。
アメリカの奨学金などは、授業料ではなく、この学生生活費をベースに計算されています。
>>アメリカの学生支援制度の概要(アメリカにおける奨学制度に関する調査報告書)|独立行政法人 日本学生支援機構
大学生としてかかる経費は、授業料だけではありません。
食費もかかりますし、一人暮らしをするなら家賃も必要です。
それらの支出について、公式のデータがあるので、参考になればと思い紹介します。
JASSOの学生生活費についての調査データ
JASSO(日本学生支援機構)の学生生活の調査データから、学生生活費の平均値がわかります。
少し読みにくいので、必要最低限の部分だけ抜粋して紹介します。
細かい情報については、元のデータを参照してもらえればと思います。
>>平成28年度学生生活調査結果|独立行政法人 日本学生支援機構
データはあくまでも平均値
このデータは平均値です。
なので、これだけあれば絶対足りるというわけでも、これだけは絶対必要というわけでもありません。
例えば私立の授業料などは、大学や学部によっても大きく変わります。
授業料以外にも、入学費が必要です。
住居・光熱費なども、地域によって変わってくるはずです。
国立大学の場合
学費について
国立大学の学費は、データによると自宅生で年額70万円、下宿生で62万円です。
下宿生の方が安いのは、通学費が安いからですね。
授業料以外にも、書籍費用などもかかります。
収入によっては、授業料は免除されることがあります。
大学によって制度が異なると思うので、個別に調べてみることをおススメします。
生活費について
生活費には、食費、住居・光熱費が含まれています。
自宅生で40万円、下宿生で112万円となっています。
家賃の他にも、食費で大きな差がついているようですね。
自宅生の食費が10万円であるのに対し、下宿生は30万円です。
年額(365日)で30万円ということは、一日平均1000円以下ですが…。
学生生活費(合計費用)
国立大学の場合は、自宅生で年額109万円、下宿生で174万円と大きな差があります。
もちろんこの差の65万円は、主に生活費による差です。
逆に言うと、65万円を自分で更に稼ぐことが出来るのであれば、自宅生から下宿生になることも可能ということになります。
月額に換算すると、5.5万円程度でしょうか。
例えば時給1000円で週に15時間働けば、月に6万円は稼げる計算です。
絶対家から通いなさいと言われている家庭で、下宿するための説得材料になるかもしれません。
私立大学
学費について
私立大学の学費は、自宅生で134万円、下宿生で140万円です。
学費は授業料の他に、通学費や納入金を合計した金額です。
通学費を考えると自宅生の方が高くなるのが一般的ですが、このデータでは下宿生の方が高くなっています。
授業料だけを見てみると下宿生の方が高くなっていますので、下宿生の方が全体的に高い学費の学部や大学に通っているということでしょうか。
例えば家がお金持ちで、医学部に下宿で通っている、のような場合が含まれていることが理由に考えられます。
生活費について
生活費を見てみると、国立大学と私立大学では大差ありません。
自宅生で42万円、下宿生で109万円となっています。
国立大学と同様に、これは住居・光熱費と食費による差です。
自宅生の食費が10万円であるのに対し、下宿生では27万円となっています。
また、下宿生の場合は住居・光熱費として45万円かかっています。
食費の年額が27万円ということは、一日平均では750円くらいです。
これがもし外食だとしたら、あまりにも栄養が偏ってしまいそうです
実際には、交際費として計上されている部分もありそうですね。
学生生活費(合計費用)
合計の支出を見てみると、自宅生で176万円、下宿生で249万円です。
私立の下宿生だと学生生活費は年額で約250万円、四年制の大学だと通算して1000万円かかる計算でしょうか。
家がよっぽど裕福でない限り、奨学金やアルバイトの力を借りる必要がありますよね。
国立大の下宿生≒私立大の自宅生
学生生活費を比べてみると、国立大の下宿生と私立大の自宅生で、ほとんど差がありません。
授業料で100万円か、授業料50万+住居・光熱費50万かの違いでしかありません。
なので、国立=安いとシンプルに認識していると、誤算になってしまいそうです。
アルバイトの注意点
学生生活費について考えたとき、必ず話題になるのがアルバイトです。
奨学金や家庭からの給付・援助では足りない部分は、アルバイトで補う必要もあります。
しかし「ブラックバイト」という単語が一時流行ったように、アルバイトにも注意が必要です。
アルバイトをすると勉強が大変
当然ですが、アルバイトをすればするほど、勉強に使える時間は少なくなります。
毎週何時間もかけて書く実験レポート。
研究室の実験。
この時間を確保しながら、アルバイトを毎日するのはかなりキツイです。
月に8万円は稼げる
アルバイトに心血を注げば、月に8万円稼ぐことは一応可能です。
その気になれば、月に10万円もよくある話です。
しかし、一定の金額を超えると税金が発生したりして、例えば両親の負担額が上がったりすることがあります。
事前に家庭に相談しておくことをおススメします。
研究室、実習など要注意
理系の場合は、3年か4年次に研究室に配属されることが殆どです。
場合によっては、毎日9~22時で研究をするところもあり、日付が変わってからの帰宅などもザラです。
(深夜に「らぼりだ」という単語で、Twitterなどで検索してみましょう)
また、医学部や薬学部、看護学生の場合、実習があります。
薬学部の場合は、5年次に22週間の実習です。
平日の9~17時に実習ということが多いですが、場所によって結構前後します。
そのあとに勉強会や研修があることも少なくありません。
毎年卒業まで同じペースでアルバイトをする計算だと、後々困ることが多いと思います。
大学の費用=学生生活費
今回は学生生活費という切り口で、大学に必要な経費を考えてみました。
授業料以外の費用を正確に理解しておくと、後々困ることも減るはずです。
大学の進学を考えている家庭や、奨学金について考えている学生の方に役立てば幸いです。
奨学金については以下の記事も参考にご覧ください。