どうも、奨学金1500万プレイヤー阪大生のPEN(@PENwitmi)です。
スカラネット・パーソナルにアクセスしてみると、在学猶予に上限年数ができたことがお知らせされていました。
2020年4月以降、奨学金の在学猶予は、通算最大で10年になります。
2020.7.30追記
詳しい情報が公式ページに上がっていたので、改めて解説記事を書きました。
奨学金返還在学猶予制度とは
JASSOの奨学金には、いくつかの返還救済制度があります。
そのうちの一つが、大学に在学している間は返還しなくてもいいという制度です。
在学猶予制度では、申し込みをすれば、大学在学中の奨学金返還を猶予してもらえます。
例えば大学に再入学した際などに、他の大学で借りていた奨学金を返しながら勉強もするのは大変です。
そういった際には、大学を通して在学猶予をしてもらえば、勉学に集中することが出来ます。
私は大阪市立大学の学生だった時にJASSOから奨学金を借りており、その後大阪大学に入学したときに在学猶予制度を利用しました。
大阪大学に在籍している間は、大阪市立大学時代の奨学金は無利子で返済猶予されていたのです。
これまでは無期限だった在学猶予
奨学金返還在学猶予制度には、上限年数はありませんでした。
そのため、放送大学に在籍し続けて、奨学金返還を先延ばしにし続けるという社会現象が問題になったこともあります。
今回の変更は、この制度の抜け道をふさぐ意図があるのでしょう。
奨学金は本人の死亡で返済が免除されてしまいますから、この抜け道を使う人が増えれば増えるほど、制度として成り立たなくなってしまいます。
2020年4月からは、通算10年が上限に
ある日、スカラネット・パーソナルにアクセスした際、以下のような表示がされていました。
2020年04月01日 奨学金の返還について、学校に通っている場合、願出により在学中は返還期限が猶予(在学猶予)されますが、2020年4月以降、在学猶予の適用年数は通算10年までとなります。
https://scholar-ps.sas.jasso.go.jp/mypage/
スカラネット・パーソナル お知らせボックス
私はこの表示で初めて、在学猶予年数に上限ができたことを知りました。
しかし、先ほどのリンク先であるJASSOの在学猶予制度の説明ページには、そのような記述は見当たりません。(2020.4.26時点)
まだ反映されていないのでしょうか。
しかし、これはおそらく確定の決定事項かと思われます。
2020.7.30追記
最新の情報が公式ページに上がっていました。
解説記事を書いています。
私の場合はどうなるのか
さて、在学猶予の上限年数が通算10年になるということですが、私の場合は非常にややこしい事態になってしまいます。
私は大阪市立大学で借りた奨学金を、大阪大学に在学している間は猶予してもらっていました。
なので、既に10年のうち6年は使っていることになります。
しかし、私は大阪大学でも新たにJASSOから奨学金を借りています。
こちらに関しては卒業してすぐ変換が始まったので、猶予してもらったことはないということになります。
この大阪大学の分については、10年の猶予を受けられるのか、はたまた市大の分に合わせて4年になるのか。
今のところは詳しい制度の記述を見付けられていないので、わかりません。
追って更新したいと思います。
2020.7.30追記
公式ページが更新されていました。
公式によると、私の大阪大学時代の奨学金も、大阪市立大学時代の奨学金も、10年の猶予を受けることが可能でした。
詳しくは別の記事で解説しています。
さいごに
JASSOの今回の変更については、然るべき対処だと感じています。
むしろ、これまで制度の抜け道があり、それを悪用する人がいたのが放置されていたのが不思議です。
「日本の奨学金がScholarship(奨学金)ではなく、ただのStudent Loan(学生ローン)である」という問題はさておき、制度として継続が危ぶまれるものであってはありません。
そのStudent Loanすらも無くなってしまったら、大変な事態になりますからね。
奨学金の問題そのものについては、様々な議論がなされています。
これを機に、お金についてきちんと関心を持ち、ファイナンシャルインテリジェンスを身につける人が増えたらいいなと思います。