どうも、奨学金1500万プレイヤー阪大生のPEN(@PENwitmi)です。
私は留年、中退、再受験というトリプルコンボを履歴に持つ大学生です。
そんな私も先日、就職活動をしていました。
こんな人間の中退エントリーシートなんて通るのか、と不安でいっぱいでした。
しかし、ふたを開けると、きちんと中退ESは通っていました。
そして、通ったESと通らなかったESには、それぞれ特徴がありました。
この記事では、そんな私がESを書くときにした、たった1つのことについてお話します。
中退歴なんて、関係なかった
中退歴があっても、ESは通る
私が出したESの数は、実はたったの5つほどです。
そのうち、通過したESは2つ。
「え、全然通ってないじゃん」
と思われるかもしれません。
この通過した2つは、本命のES。
残りの3つは、(言い方は悪いですが)練習台としてのESです。
つまり、「本命のES通過率は100%」でした。
手抜きのESは、落ちた
本命以外のESについては、私はほとんど時間というリソースを割くことなく、完成させていました。
自己PRも全てコピペ。
最初に多めの文字数で書いてみて、指定された文字数に調節する、くらいしかやっていません。
会社が何に注力していて、どこに人材を欲しがっているかなど、一切下調べをしていませんでした。
完全に就活を舐め切っています。
そうすると、ものの見事に全部落ちました。
一応、大阪大学の薬学部という学歴があったのですが、全然ダメでした。
つまり、人事は熱意の程度を、ESからきちんと感じ取っているのです。
「縁が無かったということで」と言われても、
「俺もそう思う」としか思えない程度の熱意では、ダメでした。
中退が原因の可能性もありますが、それ以前の問題だと思います。
志望動機が思いつかないような企業のESは落ちる
考えてみれば当たり前ですが、「こいつ、どこでもいいんだろ」と思われたらESは落ちます。
私がESを出すかどうかの第一基準は、「志望理由がパッと1つは思いつく」でした。
ESを出したのがたった5社だったのは、多くの会社がその基準を満たさなかったからです。
しかし、その思いついた志望理由が、「なぜこの企業なのか」を説明できていないと、結局ESは落とされてしまいました。
とても分かりやすいツイートと画像があったので、引用させてもらいます。
(ツイートは論文についてですが、ESにも応用できます)
その論文、その技術文書、「なにを」「どうやって」の説明ばかりで、肝心の「なぜ」が不足していませんか? という指摘をいつも繰り返すので、図解してみた。 pic.twitter.com/kKis3YBOfO
— Kentaro Fukuchi (@kentarofukuchi) January 19, 2017
わかりやすい例を挙げてみます。
例えば、教員志望の理由が「子どもが好きだから」というのは、求められていることを説明できていません。
子どもがいる場所は他にもあります。
教える場は、学校以外に塾などもあります。
学校で働くにしても、教員以外の職種があります。
なぜ学校で、なぜ教員なのか、上手く説明する必要があるのです。
これをうまく満たせていないような薄い志望理由のESは、全て落ちました。
これが、業界研究が必要な理由です。
製薬企業はたくさんありますが、どうしてその中で一つの企業に絞ったのか、本命以外の私のESは説明できていなかったのです。
本命のESを通せた理由
企業のニーズに応えるESを書いただけ
私が本命のESを書く際には、事前の調査にかなりの時間を割きました。
本命のESにかけた時間は、それ以外の5倍以上です。
そして、自分が感じたことをそのまま書きだしました。
内容は、
「貴社はこういう方針ですが、私はそれに合った思考や人格を、こんな経緯で身に付けました」
「貴社はこんなことでお困りだと思いますが、私はそれを解決できるこんな能力を、こんな経験で培ってきました」
というように、ニーズに応えただけです。
この「ニーズに応える」、について少しずつお話します。
業界の動向をつかんだ
まずは、その業界でどんなことが起こっているのかを調べました。
海外進出やM&A(吸収合併)などの業界トレンド、
業界ニュース、
そういった全体の空気感を取り入れました。
業界の流れに対する企業の対応を、比較した
そういった空気感の中で、その企業がどんな対応をしているのか考えました。
東京に拠点を移すのがトレンドの中、あえて大阪。
M&Aはしない。
普通は外注するところを、全て自社。
というように、トレンドや空気感から外れているところがポイントです。
これを意識しながら、企業理念を読み込むと、思考回路が少しずつ見えてきます。
企業の対応と、募集職種から、欲しい能力をサーチした
思考回路が見えてきたら、今どんな人材を欲しがっているのか考えます。
私は「こんな状況を解決するために、こんな人間が欲しいだろう」という仮説を立てたら、それと自分の人間性が一致しているか考えました。
そして、この点で一致しているなと思ったことを前面に出して、自己PRや志望理由を書き上げたのです。
社会人や、他社の人事に、実際に見てもらった
私は自分のESやスライドを、知り合いに添削してもらいました。
たまたま、企業で人事をしている友人がいたのです。
また、日本語を客観的に読むのが得意な社会人にも読んでもらい、フィードバックをもらいました。
その結果、伝えたい内容を、正確に伝えられるようになりました。
本命に選択・集中を
本当に行きたいと思える企業だけに、ESを出すことをおススメします。
これはマジで。
何故なら、ESを大量に出すよりも、絞って一つ一つ情報を集める方が、圧倒的にパフォーマンスがいいからです。
量よりも、質です。
理由はそれだけではありません。
考えてみてください。
志望理由が明確に言えないような企業に行って、幸せになれるのでしょうか。
なぜその会社にESを出すのか、自分で答えられるような就活をしてください。
その答えを探すために、情報収集をしてください。
「就活で製薬業界を受ける薬学生が早めにやるべき5つの情報収集」では私が実際に行った細かい情報収集について、紹介しています。
後悔の無い就活が出来ることを、心より祈っています。