落合陽一はどう凄いのか、簡単に説明してみた

日常・ライフハックなど

どうも、奨学金1500万プレイヤー阪大生のPEN(@PENwitmi)です。

 

皆さん、落合陽一さんを知っていますか?

落合陽一さんは、現代の魔法使いと言われている、日本は勿論のこと世界でも注目されている人物です。

一言でいうと、“凄い”人、です。

 

ただ、落合さんはあまりの思考の速さ、トークの速さ、引き出しの多さから、一般には「すごすぎてよくわからない人」になることがあります。

スゴすぎてよくわからないから、紹介記事もゴシップや学歴などばかり注目されています。

(東大院を飛び級修了、筑波大学准教授・学長補佐、ピクシーダストテクノロジーズ代表取締役社長など)

 

ただ私は、「落合さんのすごさの本質は別のところにある」と感じています。

この記事では、私が理解できる範囲での「落合陽一の凄さ」について、簡単に紹介したいと思います。

 

落合さんの発信について、分かりやすく、かつ語弊が無いように努力してお伝えします。

落合さんの発信を理解することは、日本や世界を理解することに繋がります。

 

私は『日本再興戦略』を読んで、

日本をどのように変えていきたいか、

どう変えれば、諦めや閉塞感から脱却できるか、

について考えるようになりました。

 

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落合陽一の2つの凄さ

普段から、国立大学法人で教育に携わって、自分の企業を経営して、アーティストとして芸術作品を生み出し、国際会議や論文誌で研究を発表し、プロダクト作りに関わるテクノロジーとデザインに詳しい人間は、日本に僕を含め数人程度しかいない
落合陽一『日本再興戦略』

 

スーパーマルチプレイヤーの落合陽一さん。

彼自身、自分のことを、

「教育と研究と経営とアートとものづくりをどれもやっている人」

と言っています。

 

そんな落合さんのスゴさをまず、大きく2つに分けて考えてみます。

1つ目は、落合さんという人そのもののスゴさ

2つ目は、落合さんの描く未来像のスゴさです。

まずは1つ目の、落合さん自身のスゴさについて紹介致します。

 

落合陽一という人の凄さ

落合陽一は論理力を4つの段階で活用する

 

「現代の魔法使い」と呼ばれる落合陽一さん。

そんな彼を一言で表すとすれば、

「社会がやるべきことを論理的に導き、それを自分でやる人」

そんな彼のスゴさの根源は、その論理力にあると思います。

 

論理力とは、簡単に言うと「何故?」「どういうこと?」をきちんと説明する力です。

そしてその論理力を、次の4つの段階で発揮しています。

 

①テクノロジーの原理と本質を理解し、
②世の中の仕組みを理解し、
③テクノロジーで何を実現できるかを予測し、
④それを自ら世の中に実装していく

 

もっとシンプルに言うと、

①・②:物事を理解し、
③・④:理解したことを社会に応用する

 

無理やり一言で言っちゃうと、

「社会がやるべきことを論理的に導き、それを自分でやる人」

となります。

 

研究者+イノベーター+実業家

 

もう少し分かりやすく例を出して紹介します。

 

例えば「とある研究結果の論文が発表された」とします。

これに対して、落合陽一さんは下に紹介する3つの目線を持っているように思います。

 

「この論文はこういうことを意味している」と研究者目線で理解する。(①の段階)

「この研究結果を使えば、こんな社会問題が解決出来そうだ」というイノベーター目線でアイデアが湧く(③の段階)

「実際に社会レベルで使えるようにしよう」と実業家目線でビジネスを回す(④の視線)

 

これはスゴい。

何かの研究が、実際に社会に役立つまで、一気に物事を進めてしまおうとする落合さん。

普通の人は1つの目線で物事を考えますから、全部の目線を自在に使いこなせる落合さんはまさに魔法使いとも言えます。

 

落合陽一さんは、東大の大学院である学際情報学府で、最初の飛び級での修了者です。

ですが、ただのスゴイ理系人間、というわけではないんです

ただの天才理系、は①で数学の問題を解けますけど、社会問題は解けませんからね。

(普通は、ただの天才理系、にすらなれないですが)

 

落合陽一はただの評論家ではない

 

例えば何か社会問題があったとして、「ここが良くない」「こんな社会にするべきだ」と発言だけするのは評論家の仕事です。

 

落合陽一さんは、「理屈で考えてここをこう最適化すべき」と考えたら、それを実際に実行できるタイプの人です。

どうやったら最適化できるかを、きちんと論理的に考えた上で、行動します。

 

落合さんはテクノロジーだけでなく、社会システムについても論理的にしっかりと理解しています。

「今の社会はこういう仕組みで動いている、でもこうすれば最適化できるから、そのためにはこういうものが必要だ」

ということを主張し、自らその実現に向けて動いている人です。

 

理系の人間は社会システムだとかそういう話に弱かったりするのですが、落合さんはそうでもないようです。

それも、感覚的にではなく、論理的に理解しているようです。

 

日本社会を文化・歴史レベルで理解している

 

落合陽一さんは、メディアアーティストという肩書きを持っています。

つまり、文化に対する造詣も深いのです。

 

落合さんは、日本社会がどのように作り上げられてきたのか、歴史や文化を踏まえた上で包括的に理解しています。

そして彼は「日本を含む東洋と、西洋の文化の違い」を考慮した上での、日本社会の在り方を説いています。

「欧米」という虚像に捉われ、メディアによって作り上げられてきた現代の日本思想を、どのように革新していくべきなのかを発信しています。

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落合陽一が考える未来像の凄さ

 

2つめのすごさ、落合陽一さんの考える未来像について紹介します。

 

落合さんは、自身の著書や動画などで、彼の考える未来像についてたくさん語っています。

それを観てくれ、読んでくれ、と言いたいところですが、「すごすぎてよく分からない」となってしまう可能性もあります。

私も、何度も読み返したり、観返したりしています。

ですので、私が理解できた範囲でになりますが、抜粋して簡単に紹介します。

 

魔法の世紀

 

“現代の魔法使い”の落合陽一さんは、自身も「魔術」という言葉を使います。

彼は今後の世の中は、「あらゆるものが魔術化していく」と言っています。

これだけじゃ全然意味わかんないですね。

 

どういう意味かというと、

「今後はAIがディープラーニングによって様々な問題を解決する。

ディープラーニングによって出てくる答えは、人間の理解を超える。

問題を解くプロセスも分からないから、人間にはその答えが魔法のように感じられる」

ということです。

 

この魔法の説明として彼は、昔の人類を例に、

「何が起こってるか知らないけど、火であぶると食べ物が消毒できる。

だから、よくわからないけど、人類は食べ物をあぶっていた」

という話をしています。

つまり、「火であぶること」は、消毒できる魔法だったわけです。

 

最近の実例では、AIの碁について、

「めちゃくちゃ強いAIの碁を見ても、一見理解できない。

ただ、後で棋譜を読み返したら「天才かよ」となる一手を指す」

と語っています。

 

デジタルネイチャー

 

落合陽一さんは、テクノロジーや、AIが導く答えを応用する社会を考えています。

分かりやすい例が、「diversity(ダイバーシティ;多様性)」への応用

 

彼はいわゆる障碍者の方々のことを「ダイバーシティ層」と呼んでいます。

そして、ダイバーシティ層のためにテクノロジーをどのように応用できるかを述べています。

「一人ひとりが違う音や光を受け取れるような、装置や仕組みがある。

これを上手く利用すれば、点字ブロックは要らなくなる。

一人ひとりを補うような社会インフラを、パーソナライズ(個別化)して用意できる」

 

そして、

「そのために必要なテクノロジーや装置を生み出す。

そのテクノロジーの使い方を、AIにディープラーニングで最適化してもらう」

 

このように、デジタルテクノロジーという“魔法”が、人の生活に溶け込んでいく。

自然の音や光と同じように、デジタルが生んだ音や光も、その人にとっての自然になる。

そのうち、それが人々にとっての当たり前となっていく。

それを、落合さんは「デジタルネイチャー」と呼んでいます。

 

例えば、

「水槽の中に、CGの金魚を泳がせる。

我々は実際に触れない限り、本物の金魚との違いを意識しない」

このように、「触覚を伴わない限り、視覚や聴覚はメディアで置き換えることができる」ということを述べています。

 

 

日本再興戦略と概要

 

落合陽一さんは、今後の技術の応用を、日本という「国の発展」の話に繋げています。

それが日本再興戦略です。

 

落合さんが話している内容の一部を紹介すると、

「日本は高齢化という課題先進国と呼ばれて久しい。

つまり、他の先進国に比べて、日本は高齢化に挑戦する最も良いフィールド。

ここで成功できたら、他の国に負けないロールモデルになる」

 

日本で成功した技術は、これから高齢化していく諸外国にとって、とても魅力的になる。

それが、日本の社会を支える肝になるということです。

 

「現場にテクノロジーを入れていかないといけない。

例えば、おばあちゃんがスマホでトラクターを操作できるようにする。

日本には田畑という遊休資産(:放置されて利益を生まない資産)がたくさんある。

ここにテクノロジーが入れば、日本の生産性は大きく上がる。

支えてもらう側の人が社会参入できるようになる」

 

日本に対して諦めの気持ちで去ってしまう研究者も多い中で、落合さんはこのように前向きに考えています。

落合さんは、『日本再興戦略』という本も出しています。

 

今の日本は、経済と教育と文化と技術が密接に結びついたエコシステムを考えることが求められています。
落合陽一『日本再興戦略』

欧州や米国では社会規範のために正しい施策とされていることでも、日本に合っていないものを無理やり日本に持ってくる必要はありません。それは日本人に向いていないだけの話です。
落合陽一『日本再興戦略』

日本という国の成り立ちや、過去50~100年のでの変化、そして日本の持っている良さをきちんと理解することです。その前提がないと、業態転換を訴えても何か浮ついて見えてしまいます。
落合陽一『日本再興戦略』

 

抜粋はごくごく一部ですが、彼のビジョンを理解していただけたでしょうか。

 

 

この動画を観てほしい

 

>>https://newspicks.com/movie-series/1?movieId=6

リンク先は、Weekly OchiaiというNewsPicksのシリーズ動画の一話です。

(一話だけ無料公開されています)

私は今回の記事内容の多くを、この動画の内容からピックアップしました。

 

この動画は、色んな人に是非観てほしい。

そうすれば、落合陽一さんのスゴさの片鱗に触れられるはずです。

ぶっちゃけ私が書いた二次情報よりも、得られるものは多いと思います。

約30分の動画ですが、本を読むよりも手っ取り早く世界観に触れられると思います。

 

また、理系出身の方は、ぜひこれを見てみてください。

社会的というよりは技術的な話ですが、とても面白いです。

落合さんの専攻分野などの話も登場します。

 

全然紹介しきれない落合陽一の凄さ

「デジタルネイチャー」とは何かという定義をお伝えすると、ユビキタスの後、ミックスドリアリティ(現実空間と仮想空間が融合する「複合現実」)を超えて、人、Bot、物質、バーチャルの区別がつかなくなる世界のことです。そして、計算機が偏在する世界において再解釈される「自然」に適合した世界の世界観を含むものです。
落合陽一『日本再興戦略』より抜粋

日本語が難しい…。

 

この記事に収めることができないくらい、落合陽一さんにはすごい点があります。

紹介できていませんが、

 

ラボのマネジメント(筑波大学で研究室を主宰しています)、

会社の経営論、

教育論、

子育て論、

アート(メディアアーティストとして個展も出しています)、

経歴や親族の方などなど…。(父親は落合信彦)

 

落合さんは様々なことに関心があり、NewsPicks動画などで自身の考えを発信しています。

そして、実際に行動に移しています。

 

私は落合さんから、社会実装の大切さを学びました。

この記事を読んで興味を持ってくださった方は、是非他にも色々と調べてみてください。

 

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薬局薬剤師(管理薬剤師)/個別指導講師(高校生・薬学生)/メンター業/kindle書籍作家/マルチブロガー

家庭の事情で家から独立し、大学中退・再受験で奨学金1500万円を超える苦学生時代を経験。当ブログでは「薬学」「奨学金」「金融リテラシー」「仮想通貨」を発信。他複数のブログを運営。薬学生の国試対策の相談受け付けています。

大阪大学薬学部薬学科首席入学。
個別指導塾講師歴10年。
TOEIC公開テスト 925点。実用英語技能検定準1級。
著書『塾講師のいろは』『奨学金1512万でも破産せず幸せに生きています。』

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